第二十六章14 【アンサー・クリエイト/アンサー・クリエイト3】14/第10班/【超越の序列第0席】に逢いに行く14
残り4枚となった【ウェアリスカード】の内の1枚を【ウェアリス】は引いた。
11巡目である。
そこに書かれていたものは、
【相手の障害を1つ排除して見せなさい】
だった。
相手、つまり【芳一】の障害となっている物を1つ排除して見せろと言う事だ。
それで【芳一】の信用を得よと言うことなのだろう。
【ウェアリス】は、
『何か煩わしいと思っていることってあるの?
それを排除するわ』
と聞いた。
【芳一】は、
「煩わしい・・・ですか・・・
実は、僕は20代の頃、一度、何も考えられない真っ白な状態になった時があって、想像に対していつもブレーキを利かせている事があるんですよね。
それが煩わしいって言えば煩わしいけど、これはあった方が良いと思うんですよね。
これは身体が壊れない様にするための安全装置みたいなものだと思っているから。
だからこれでは無く、違うのを挙げるとすれば、日常生活で結構、変に言い寄ってくる人達が居るんですよね。
何がしたいのかよく解らないけど、絡んできたり、話しかけて来たりするんですけど、ためになる話ならともかく結構意味のない、無駄な話が多くて、それの応対をするのが結構煩わしいと言うか・・・
そんなんじゃ駄目ですか?」
【ウェアリス】は、
『駄目ね。
そんな事よりも、私の先見だと【贄喰威】の件では貴方の奥さん・・・
何名か死ぬことになるわね。
その障害をいくつか排除するわ。
全部じゃないから、後は何とかなさい。
相手は狡猾よ。
そう言う敵を相手にするって事。
頭に入れておくと良いわ。
とりあえず、最初から3回目までの死亡案件を無効にしておいたわ。
4回目からは自分で対処なさい』
と言った。
【芳一】は、
「そんな危ない敵なんですか?」
と改めて、【贄喰威】と言う敵の危なさを認識したのだった。




