第二十六章1 【アンサー・クリエイト/アンサー・クリエイト3】1/第10班/【超越の序列第0席】に逢いに行く01
第10班/【超越の序列第0席】に逢いに行く班、
(1)【唯野 芳一(主人格ベース)】、
以上1名体制で行動
これを追っていこう。
【芳一】は驚愕していた。
彼が逢いに行った、【超越】の第0位【最強ランク】は【ウェアリス・マクスオヴァー】に対してだ。
彼女は相変わらず以前逢いに来た時と同じ、【ダウンサイジング(弱体)化】をさせて【現実世界】に【顕現】するための【仮の身体】となる【無垢女似何依代】の中に入って居る。
だが、そこから感じる力は以前の物とは全くの別物だった。
それは、【芳一】自身が以前より急成長していると言う事もある。
以前の自分が見抜けなかった彼女の底知れに無い力をほんの少しだけ感じ取る事が出来たからである。
そう。
まだ、ほんの少し・・・いやそれにも全く満たない程度でしか理解していないだろう。
それだけ彼女の力は底が知れなかった。
【ウェアリス】は、
『ようこそ、私の城へ。
待っていたわ。
人間の身でここに来たのは貴方が初めてよ。
【真の強者】の中でも他のカテゴリーは入れない神聖な場所でもあるわ。
もっとも、ついこの間、その禁忌を破って、【謎】と【超謎】と【出鱈目】のトップが乗り込んで来たけどね。
まぁ、ご足労願ったのも何だし、少しお話をしましょうか?』
と言った。
【芳一】は、
「・・・【第10席戦】の事ですか?
どっちかって言ってたのに結局、【パズルちゃん】と決着付けられなかった」
と恐る恐る聞いた。
【ウェアリス】は、
『あぁ、それね。
それはどうでも良いわ。
どっちもお気に入りだから、どっちも勝ちと言う結果に満足しているわ。
それよりも、そっちの予想を外しちゃったからね。
【超越】の第0位【最強ランク】としては汚名返上として、貴方の頼もうとしている事を先に言うわ。
貴方、私達にお願いがあって来たでしょ。
世界を閉じて欲しいのよね?』
と言った。
【芳一】は、
「え?な、何でそれを?」
と聞き返した。
彼は何と言って切り出した方が良いか考えていた所なのだ。
【ウェアリス】は、
『私は【超越】の第0位【最強ランク】よ。
必要とあれば、【超越】させて、情報を先に抜き取るくらい訳ないわ。
貴方は広くなりすぎた世界観に人間の精度が追いついていない。
このままでは人類は破滅に向かうかも知れない。
そう、思っている訳よね?』
と【芳一】が考えていた事を言い当てた。




