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REbirth  作者: 柚菜
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第一話

その日は確か、からっと晴れたいい天気の日だった

あんな悲惨なことがあったのだからもっとおどろおどろしくてもいいんじゃないかって、今はそう思う


(エンデの手記より)




邂逅の『契り』の章








ただ行くところなどなくて、村を出てさまよい続けていた

それは、人間が生まれてはじめてのことでした

不意に、大きな大きな地震があったのです。村の建物は次々に倒壊し、中々に大きかったらしい図書館の本棚は歪み、崩れ。

多くの人は建物の下敷きになり命を落とす。生き延びた人も手足が無事、という人は少なく。突然のことに家族を失った人も、悲しみにくれることはできませんでした

それだけではないのです。昔から、空には神の世界、地上はわたしたち、そして地の下には魔物の世界があるとされてきました

それが事実だったと証明されたのです。地震によって出来た地割れから

近くにあった町は呑み込まれ、協力な魔物が多数飛び出し。あたりを彷徨い、まだ呆然としている村へ襲い掛かった、と

悲しい、いえ、空しい。わたしはよく感情が欠如している、とティアレにはそう言われましたが

わたしは、そうとても頑丈な建物にいたせいで命を拾いました

そこから…わたしは建物を出ようとする際に、本を拾いました。日記のような、いえ、観察日記ですか

それにはわたしについて、が多くありました

生まれた私は、そのときから膨大な力を持って、父母を殺しかけたと

殺すことも出来ず、尚且つ暴走されては困ると、頑丈な建物に幽閉されたいたことをその時理解しました

おかしなことです。幽閉されてることに今まで気付けなかったのですから

思わず魔物が蔓延ってしまった世界へ飛び出し、暴走してしまいました

人には被害はなく、ただ地面を抉り、近づいてきた魔物を飛ばし、…

落ち着いたそのときにはもうわたしの心は何も残っていませんでした

空虚な、こころ

後でわかったのですが、わたしはあそこに数日は居座っていたようです。その間に何対の魔物を殺したことやら


『…あのね。』


ティアレとであったのはその時でした。因みに空腹は感じませんでした。きっと力とやらがエネルギーになっているのでしょう。なんて無理矢理な力でしょうか


『いい。怯えないで。死にたくないし、私も。離れたところから話す。

貴女、私と来ない?』


ぼんやりとしていた頭に人の声が響きます。なんでしょうか。もうわたしはツカレタ

その人は綺麗なさらりとした長くは無い金髪を流し、切れ長の光を反射させ光る目でわたしを見ていました

空虚なこころにひとつのキボウ


『あなたは、わたしを…殺してくれますか』


言ってから気付いた。わたしは死にたかったのだろう。それほどまでにきっと絶望していた。もう生きていたくなかったのだこんな世界に

いや、きっと自分にも絶望していたからこそ

ティアレは目を見開き、でもそれは一瞬

『私の名前はティアレ・ラ・ポルテ。知らないとは思うけど繋ぎ星ラ・ポルテの末裔

貴女は、名前何?黒髪だから煌星スターリーなのは分かる、けど』

聞いたことも無い種族名。動じることも無く直立不動の彼女に答えます

『ユウ、ナ…。姓は、わからない』

もう一度、唇だけを動かして問う

アナタハワタシヲコロシテクレマスカ

ティアレは暫く考え込んでいたようでした

きらきらと金色の髪が光ります

俯き考え込むその仕草もなんだか綺麗です。白い肌に睫毛の影が落ちて。

そんな観察もすぐ終わります。踏み出し私の前にしゃがみこみました、彼女は。

あ、これは世に言う倒置法ってやつですね!できた、できたよティアレ!褒めてー!

閑話休題

するり、と白く長い指が――残念ながら綺麗とは言いがたかったです。傷だらけで――もっと白いわたしの指へ絡ませます

互いの熱が手を通じて伝わりました


『それじゃあ、私のことを手伝ってくれる?そしたら方法を探して私が貴女を…どこにも被害を出さない方法を見つけて殺す』


それが契約でした

始めて、わたしは泣いて喜びました

狂っている?ああそれでもいい。


『私は世界中の人を殺したあの魔物を殲滅する。地割れを元に、無かった状態へ戻す

無謀なのは分かってる。けど貴女は死にそうにないし、来て欲しい』

強く手を握り返して返事をしました

よく考えれば、二人とも無謀な契約です。どっちも叶いそうにないもの

それでも契約は成立しました

空虚なこころにキボウと契約と狂気


たまに吐き気がして暴走することもあるけれど、ティアレのおかげでなんとかいけそうな気がします

では、ユウナでした


はじめまして柚菜ゆずなです

よろしくお願いします


…後は何を言うべきか

文才は無いけれども頑張ります。嘘です、不定期更新とか言ってる時点で駄目だコイツ

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