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余命100ありがとう  作者: Q輔
第五章「結婚」
44/46

ありがとう 44

「お義父さん、お義母さん。僕たち、ささやかですが結婚式を挙げようと思っています」


「え、そうなの?」


 両親よりも驚いていたのは、ルミ本人だった。ルミの確認は取っていない。僕の、咄嗟の思い付きの独断だ。


「ほう、それはおめでたい。なあ、ママ」


「でも、パパ、ルミは妊娠中よ」


「安心してください。お腹の子に負担が掛かる前に、出来るだけ早く式を段取りします。お義父さん、僕は、あなたとルミが、バージンロードを歩く姿を見たいのです」


「そういうことなら、式の日まで何があっても生き延びねばなるまい。ぜひ参列をさせてもらうよ。ケンイチくん、ありがとう。……やべっ」


「あなたーー!」


「いやーーパパ――! 貴重な1回をーー!」


 お義母さんとルミが、悲鳴を上げる。


「お義父さん、こちらこそ、快く了承をいただき、ありがとうございます。……やべっ」



……お義父さん、余命、あと2回。



……僕、余命、あと56回。

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― 新着の感想 ―
[一言]  カウンターが、ふたつになりましたね(苦笑)  これ、スピンオフでパパのありがとう100回とか、やったらどうでしょう(笑)
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