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余命100ありがとう  作者: Q輔
第一章「余命宣告」
3/46

ありがとう 3

「……スズキさん、あなた、命が惜しくはないのですか?」


「違うのです! そうじゃないのです! ああ、もう、僕の馬鹿、馬鹿、馬鹿!」


 僕は自分の頭を、ゲンコツでポカポカと殴った。


「もう私は、何も喋りませんよ」


 先生は、口をつぐんだ。


「そうしていただけますか。先生が喋ると、僕は、ついつい感謝をしてしまう」


 すると、


「それでは、今日の診察はおしまいです。お疲れ様でした。気を付けてお帰り下さいね」


 診察中、先生の後ろでカルテを書いていた看護師さんが、僕に言う。


 僕は、無言で立ち上がり、病室を出ようとする。


 すると、その看護師さんが、僕の背後からこう言った。


「スズキさん。上着、忘れてますよ」


「あ、本当だ。あざ~す」



……余命、あと97回。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「あざ〜す」もだめ? 「せんきゅ」もだめなら、エルヴィス・プレスリーさんの物真似できなくなっちゃいますね。  せんきゅ。せんきゅ、べいべー。  本物、よく知りませんけど。
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