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余命100ありがとう  作者: Q輔
第三章「ボーダーライン」
28/46

ありがとう 28

「で、なによ」


「え、なにって?」


「ケンイチ、さっき何か言いかけたでしょう?」


「ああ、そうだった。でも、なんだかタイミングを逃しちゃったな。今日はもういいや」


「……いいんかいっ! マジで?」


「うん、それよりさ、相変わらず、ここのアイスコーヒーは美味しいね」


「……店員のやる気がないのが玉にきずだけどね」


「てか、昨日、月9のドラマ観た? 最高だったよね」


「観てない。だって私、その時間バイトだもん」


「ルミ、少し痩せた?」


「てめ~、さっから気安く下の名前で読んでんじゃね~よ。私、現在、元カノよ」


「ルミもさっきケンイチって呼んだじゃん」


「確かにそうだわ」


「僕たち、やり直さないか?」


「………は?」


「僕たち、やり直さないか?」


「…………」


「僕たち、やり直さないか?」」


「…………いいわよ」


「ありがとう」




……余命、あと72回。

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― 新着の感想 ―
[一言]  今までで、いちばんいい「ありがとう」かも。  余命の1%を削っているのが皮肉ですけど(汗)
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