6月24日
「どんな天気でも太陽は空の上にあって輝いているように、心も常に明るく輝いている。」という言葉を仏教の専攻している者から聞いた。つまり心に悪い感情を生み出しているのは自分の勘違いに過ぎないのだと。
確かにそうなのかもしれない。もうすぐこの部屋ともお別れだし、フィリップとも別れようかと考えている。一年前に僕の親友となったフィリップ。でもそれは僕を縛ることにもなってしまった。フィリップは何も悪くない。むしろ幾度も僕を助けてくれた。恩人である。
でもどうしよう。仕事は、夢は、歩けど歩けど、思考の波は幾重にも広がっていく。愛されていることは分かっている。僕は愛したいとも思う。家族でない他人と家族になりたいし、愛し合いたい。僕も家族を持ちたい。
そして自分の作品で誰かを感動させたい、喜ばせたい。命を救いたい。
それが望みだ。僕はこの世界に生まれ、救われてきた。たくさんの気付きが喜びと愛を育んでくれた。僕もそれを人に知らしめたい気持ちだ。そうしたら、それを仕事にできたのなら、なんだか考えるだけで嬉しくなる。楽しくなる。
本当にありがとう。世界は美しく、素晴らしい。僕は僕に感謝する。そして宇宙に。
ありがとう。愛してる。この胸の淀みを掬ってくれて。