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チャッカマン・オフロード  作者: 古川アモロ
第7章「神も仏もないシナリオを焼き捨てる海へ」
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第49話 「チャッカ」




穢卑面(エヒメ)、彼に謝罪しろ」

『やかましいルディ! よけいな(くち)(はさ)むな』


「話を聞いているのか? 彼に謝罪しろと言ったんだ」

『ケケケ! 貴様、言葉に気をつけろ。人間の出る幕ではないわ』


 口論を始める仮面と、それを(かぶ)る男。


 以下、男をルディと記載する。

 ルディの白い髪がサラサラと揺れる。


『差し出がましい口を聞くな! 貴様はだまって(いの)ってろ』

「穢卑面よ。死ねと言ったことを、彼に謝罪するんだ」


『説教がましいヤツめ。これだからお前とは話す気になれんのだ』

「6年ぶりに(しゃべ)ったと思えばそれか? 私の祈りも、馬の耳に念仏だったようだな」



 言い争いが激しくなってきた。

 何度も記載するが、上の会話は、仮面とそれを被る男のケンカである。しかし傍目(はため)には、ひとりで二役(ふたやく)を演じているようにしか見えない。



『やかましいぞ。いいから聞いてくれ』


 たまらず煙羅煙羅(えんらえんら)が割って入った。

 うんざりした口調でだ。


『ここに来るまでに、足枷(あしかせ)()籠手ごて()白闇(しろやみ)にも会ったぞ。いずれも眠っておったが、それぞれ人間に憑依していた』


『なに本当か? いや待て、足枷だと? あいつも人間に憑依しているのか』  

 驚きの声をあげる穢卑面。

    


『驚くのはここからだ。その人間……トラとか言ったかな。そやつ、足枷を()いて歩いておった』


『な!? あ、歩いた? 足枷に呪われてか!?』

 また穢卑面は驚く。

 あの長靴に呪われて歩ける人間が、信じられないらしい。 


『そこでだ。我らがもう一度ひとつの鎧となるうえで、2つのプランがある』

 うきうきと話す煙羅煙羅。


『プラン、だと?』

 不審がる穢卑面。


『プランその1。トラに鎧を着せる』

『ふざけるな!』


『ふざけてなどおらん。我はずっと、鎧に戻ったあとのことを考えていたのだ。我らは、ついに一度も戦場に行ったことがない。それはなぜだ?』


『聞くまでもない、足枷のせいだ』


『そうだ。足枷の重さのあまり、人間は鎧を(あつか)えなかった。そのために我らは、13に解体されてしまった』


『……』



『だが、いたのだ! 足枷を動かせる人間が! ふたたび我らが結集のときは、トラに鎧を(まと)わせようぞ。そして我らは、とうとう初陣(ういじん)を飾れるのだ。世界中の戦争に(おもむ)くのだ……』


 煙羅煙羅が、とんでもない野望を語る。

 静まり返る礼拝堂。


『…………』

 なにも答えない穢卑面。



『反応が良くないな。では、プランその2だ。14個目のパーツを作ろう』


『はあ???』

 ()頓狂(とんきょう)な声を出す穢卑面。


「な……?」

 黙って聞いていたルディも、思わず声を上げた。



『足枷のことはもう忘れよう。そして、ほかの脚甲(きゃっこう)を作ろう。もっと軽いやつをな』

『足枷をいちど壊し、それを材料にして新規足枷(・・・・)を作るのだ』

『いや待てよ。そうなると “ 足枷 ” はおかしいか』


 煙羅煙羅の、悪魔のような声。


『だれにでも装着できる靴』

『どこにでも到着できる靴』

『なんにでも吸着できる靴』


『 “ 着靴(チャッカ) ” と呼ぶのがふさわしい』  




挿絵(By みてみん)




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いま書いてるやつよ。

 ↓

チャッカマン




イタいぜ!



チャッカマン




マンガ版 チャッカマン・オフロード
 

 
i274608/

アニメーション制作:ちはや れいめい様



ぜひ、応援よろしくお願いします。


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