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詩集

この世に住まう

作者: しのぶ

間違ってるかもしれませんが、文語体を使ってみました。

この世に住まうもの達は

皆が地獄の獄卒よ

苦しみひとに与えつつ

また己をも苦しめる


生きゆくことは苦しみよ

死にゆくことも苦しみよ

いずれ苦しきことならば

定めとみるかこのことを


かつて覚者がこう言った

“汝ら見ずや木も草も

川も花をも燃ゆるなり

何を喜び笑うか”と


むかし知恵者がこう言った

“多くの時をついやして

空しく骨を折るよりは

わずかな憩いを求めよ”と


心憂き世とただでさえ

告げられているこの世をば

重ねて憂くはすべからず

取り返すことかたければ



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