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プロローグ
お久しぶりです、anemoneです。
新連載始めます。
ジリジリと照りつけるアスファルトや道路の向こうの蜃気楼。
青々と鮮やかな木々や、うるさいくらいに鳴いているセミたち。
あの頃の私達はそんな当たり前のようなことが全部発見の連続で、疲れを知らないように走り回って、何がおかしいのか分からないくらい笑い合って、それがずっと続くのだと信じていた…。
ねぇ、吟。
たとえ遠く離れたこの地でも私はあなたを忘れないから、あなたも私を忘れないでいてくれますか?
後悔はしない主義だけど、あの日私は喧嘩してもまた仲直りするだろうと確信したまま謝ることなく、あなたとさよならした。
あなたもきっと同じように思っていたのかもしれない。
けれど、わたしはあれからあなたの前から…この世界から姿を消した。
この時の私は、もうあなたに会えないと信じていた。
途中で断念しないよう頑張ります。