真実。その先にあるもの
過去や周りに囚われずにつき進む女性、燈(あかり)と、過去に囚われ、正しい道を探そうともがく彩恵子。二人はその優れた能力と、貧しさという生い立ちの共通点から、知らぬうちに国家の思惑に組み込まれていく。ひょんなことから政治事件に巻き込まれた燈は、事件を隠蔽したい勢力から付け狙われることになる。それを助けようと立ち上がる彩恵子は、図らずも自分の過去と対峙することを迫られることになった。中国の諜報機関、警察組織、暴力団に追われる中、燈は事態を切り抜けようと奮闘するが、燈をこの世界に引きずり込んだ政治家の外山と防衛省に設立された秘密組織は、果たして燈の味方なのか。