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82.運命の相手

次回、最終話を予定しています。

(急な変更もありえますのでご了承下さい。)

是非…最後までお付き合い頂けると幸いです。

エリーゼが王宮へと入宮してから二ヶ月が経った。


この日はエリーゼの王太子妃教育が休みの日だった。


カイゼルの願いでエリーゼにパンを焼いてもらい焼いたパンとホットミルクを持ちエリーゼとカイゼルは二人で王都へと出かけていた。


二人が出かけようと馬車へ乗ろうとした時…

テオが一緒に乗り込んできてテオがエリーゼから離れようとしないでカイゼルは仕方なくテオも連れて行くことにしたのだった。


そして、エリーゼとカイゼルは馬車を下りてから少し歩きある場所へと着いた。


「ここは…。」


エリーゼがその場所を見て呟いた。


「この場所を知っているか?」


カイゼルがエリーゼへと尋ねた。


「えぇ…。記憶喪失になっていた時にこの場所で私と知らない男の子が話をしていた場面が頭を過ぎった事があったのです…。記憶が戻った時にその過ぎった場面の事も思い出したしたのです。」


エリーゼはカイゼルに尋ねられて応えた。


「どんな事を思い出したのだ?」


カイゼルは更にエリーゼへと尋ねた。


「私が今よりも小さい時に兄と一緒によく王都へと来ていたのですが、その時にここで捨て猫を見つけたんです。私は猫を連れて帰りたかったのですがそれが難しかったのでよくこの場所へとパンとミルクを持ってきてその猫へパンとミルクをあげていたのです。」


エリーゼは思い出した事をカイゼルへと話した。


「それで…?」


カイゼルは更に尋ねた。


「それで…そんな事を何度か繰り返していたある日この場所に私よりも歳が上の男の子が寒さに震えながら眠っていたのです…。私は凄く驚いたのですがその男の子は寒いのか震えていたので私がつけていたマフラーをその男の子に貸してあげたのです。しばらくするとその男の子は目を覚ました。その男の子はやっぱり寒いようで加えてお腹も空いていた様で私が持ってきていたパンとホットミルクをあげたのです…。」 


エリーゼは思い出した事を更に続けてカイゼルへと説明した。


「その男の子の顔を覚えているか?」 


カイゼルが尋ねた。


「それが…あまりよく覚えていなくて…。何年も前の事ですし…。」


エリーゼは困った表情を浮かべながらカイゼルへと言った。


「そうか…。まぁ…覚えてなくても仕方ないな…。」


カイゼルはふっと笑みを浮かべながら呟いた。


「エリーゼ…少し座って私の話を聞いてくれないか?」


カイゼルがエリーゼへと言った。


「え?あっ…はい。」


エリーゼはカイゼルに言われると慌てて応えた。


そして二人は座れる場所へと座った。


「殿下…冷えますのでこちらを…。」


エリーゼは持ってきたひざ掛けをカイゼルの腰から下へと優しく掛けた。


「エリーゼも冷えては困るから一緒に使おう。」


カイゼルはそう言うとエリーゼにも半分ひざ掛けをかけた。


「あっ…ありがとうございます。」


エリーゼは少し照れた様にカイゼルへとお礼を言った。


(きっと…これからもこうして殿下との距離が近くなる度にドキドキしてしまうわね…。)


エリーゼはカイゼルがひざ掛けをかけてくれている時にそんな事を思っていた。


「前に…私がカイとしてエリーゼに会いに行っていた時に話をした事があるのを覚えているに?」


カイゼルがエリーゼと尋ねた。


「えっと…。それは…。」


エリーゼは少し困った表情で応えた。


「前に…私は…ある人を助けたいと思いなんでも屋をしようと思ったと…。その人の事を自分勝手な思い込みで傷つけてしまったと…。その人は自分が死んでしまうのではないかと思った時に自分を助けてくれたと……。」


カイゼルはエリーゼへと言った。


「あっ…。そういえば殿下と二人になった時にその様なお話を聞かせて頂きましたね…。」


エリーゼはハッとその時の事を思い出した様に言った。


「あぁ…。その人というのは…エリーゼ…君の事なのだ…。」


カイゼルはエリーゼを見つめながら言った。


「えっ…?私…ですか…?」


エリーゼはカイゼルの言った言葉に一瞬??という表情を浮かべながら呟いた。


「あぁ…。エリーゼだ…。八年前…エリーゼがこの場所でマフラーを貸してくれてパンとホットミルクを食べさせ飲ませてくれた…その男の子は私だ…。」


カイゼルはエリーゼの頬にそっと手を添えら言った。


「えっ…あの時の男の子が…殿下だったのですか……?」


エリーゼはとても驚いた表情を浮かべながら言った。


「あぁ…。私だ。」


カイゼルは頷きながら言った。


「そっ…そんな事って…。」


エリーゼは信じられないという妃よくを浮かべながら言った。


「そんな事があるのだ…。私は…八年前に誘拐されたのだ。」


カイゼルは苦しそうな表情を浮かべながら言った。


「え?ゆっ…誘拐ですか…?!」


エリーゼはカイゼルの思わぬ言葉に驚きを隠せず言った。


「あぁ。それも…私が信頼していた者にな…。王太子である私を誘拐して国と国の取引を企んでの事だったのだ。私は…誘拐されたが決死の思いでその場から逃げ出し必死で逃げた。そして…力尽きてこの場所に倒れ込んでしまったのだ。その時に私を救ってくれたのがエリーゼ…君だったんだよ。」


カイゼルはエリーゼの頬を優しく撫でながら優しく微笑み言った。


「それでは…本当にあの時の男の子は殿下だったのですか…?」


エリーゼは驚きを隠せないまま言った。


「あぁ…。そうだ。あの日から私は二度と自分が弱い人間だと思われない為に力をつける為に必死で生きてきた。だが…その傍らで自分を救ってくれた少女を…エリーゼを探した。必らずエリーゼを見つけだし王太子妃にするならば絶対にエリーゼと決めたいたのだ。しかし…あまりにも情報が少なく仕方なく条件に当てはまる三人の令嬢を王太子妃候補として王宮へ呼んだのだ…。一目…エリーゼを見た時からこの子かもしれないと思ったが…自分のつまらない感情で判断を間違え…結果探していたのだ少女…エリーゼを傷つける形となってしまったのだ…。」


カイゼルは表情を歪ませ苦しそうなにエリーゼへと伝えた。


「殿下…。」


エリーゼはそんなカイゼルの表情を見ると自分も胸が締め付けられる様な気持ちになり呟いた。


「エリーゼ…君は…私にとって八年も前からずっと探していた大切な女性なのだ…。」


カイゼルは更に優しくエリーゼの頬を撫でながら崩れた笑顔を浮かべながら言った。


「殿下…。」


エリーゼはそんなカイゼルを見て涙ぐみながら言った。


「エリーゼ…。」


そんな涙ぐむエリーゼを見てカイゼルはエリーゼの名を呟きながらエリーゼを自分の方へと寄せて優しく包み込む様にエリーゼを抱きしめた。


「ようやく…ずっと探していた少女を見つける事が出来てた…。」


カイゼルはエリーゼを抱きしめながら言った。


「殿下…。」


エリーゼはそんなカイゼルをやさしく抱きしめ返しながら言った。


「もう…二度と離さない…。」


カイゼルはエリーゼへと言った。


「はい…。離さないで…下さい。」


エリーゼは涙を浮かべながらも優しく微笑みながら言ったのだった。


「ニァ〜…ニァ〜オ…。」


エリーゼとカイゼルが抱きしめあっている間をテオが鳴きながら割り込んできた。


「テッ…テオ?!」


急に割り込んできたテオにエリーゼが驚き言った。


「テオ…邪魔するな…。」


カイゼルは呆れた表情でテオへと言った。


「……。もしかして…テオって…。」


エリーゼは急にハッとなりカイゼルの方を見て言った。


「あぁ…。そのもしかしてだ…。テオはエリーゼがここに会いに来ていたその時の猫だよ。」


カイゼルは頷きながら応えた。


「やっぱり…。あれからここへ来てもテオの姿はなかったですし王宮でテオを見つけた時に私がお世話をしている猫と同じ名前だしよく似ているなと思っていたのです…。やっぱりテオはあの時のテオだったのですね…。」


エリーゼは驚いた表情を浮かべながら言った。


「あぁ…。そういう事だ。」


カイゼルは頷きながら言った。


「通りで…私によく懐いてくれた訳ですね…。」


エリーゼは納得したという表情を浮かべながらテオを優しく撫でながら言った。


「そうか…。テオはあの時のテオなのね…。」


エリーゼはテオが自分が世話をしていた猫だと知り嬉しくてなって満面の笑みを浮かべながらテオへと話しかけた。


「ニァ〜ニァ〜ニァ〜オ。」


テオは嬉しそうにエリーゼの胸元へとへばりつきへすりすりとしながら鳴いた。


「テオも喜んでくれているの?私もとても嬉しいわ…。」


エリーゼが嬉しそうにテオを撫でながら言った。


「テオ…エリーゼにくっつきすぎだぞ…。」


そんなエリーゼとテオを見ていたカイゼルが不貞腐れた表情でぼそりと呟いた。


そんなカイゼルをテオは何のことかというように無視してエリーゼへとすりすりとしたのだった。


「本当に…私と殿下は…運命の相手だったのかもしれませんね…。」


エリーゼは照れた様に優しい笑みを浮かべながらカイゼルへと言った。


「実は…そんな前からお互い会ったことがあっただなんて…。一度は切れてしまいそうだった糸が切れることなく…今…こうして一緒にいるとそんな風に思えてきますね…。」


エリーゼは頬を赤らめながら恥ずかしそうに言った。


「そうだな…そうかもしれないな…。いや…そうに違いないな…。」


カイゼルは頷きながら言った。


「運命の花の鉢植えもまんざら胡散臭いだけのものではなさそうですね…。」


エリーゼが言った。


「まさか…運命の花が咲いたのか?」


カイゼルはエリーゼの言葉に驚き言った。


「はい…。実は記憶が戻った日に花を咲かせたのです。どうしてこのタイミングでと花を見ても複雑な気持ちだったのですが今は…まんざら嘘でもないのかもしれないと思えます。」


エリーゼはにこりと微笑みながら言った。


「実は…私の鉢植えの花も咲いたのだ…。エリーゼの記憶が戻った日に咲いた花をエリーゼへと見せに行こうと思い叔父上の家に向かう途中にエリーゼが連れ去られた事を知りエリーゼを救いに行ったのだった。」


カイゼルは花が咲いたときの事をエリーゼへと伝えた。


「殿下の鉢植えの花も咲いたのですか?それでは…お互い鉢植えの花は咲いたのですね…。」


エリーゼは驚いた表情を浮かべながら言った。


「その様だな…。王宮へと戻ったらお互い花を見せ合おう。」


カイゼルは笑顔でエリーゼへと提案した。


「はい…。是非そうしましょう。」 


エリーゼは頷きながら笑顔で応えたのだった。


そして、初めて二人が出会った場所でその後も色々な話をした後に二人は王宮へと戻ったのであった…

ご覧頂きありがとうございます★


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最後までお付き頂けると幸いです★



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