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爆弾を持った男

作者: chuya

晴れた昼下がりの広場。昼休み中という事もあり、広場に置かれたベンチには弁当やコンビニで購入したと思われる食品が広げられていた。

そんな静かで平和な昼下がり。黒のパーカーを羽織りいかにも怪しい男が広場を歩いていた。その男は大きめのバッグを広場のど真ん中に置き、その後広場を去って行った。周りではカバンの中は爆弾に違いないと口々に言い始め辺りは騒がしくなった。直ぐに機動隊員と警察官が呼ばれ広場周辺は動物園の檻のように囲まれた。

そのカバンを置き去りした男は近くのコンビニでパンを買っていたところを確保された。

「おい!どうして爆弾を置いたりなんかした?広場には大勢の人が居たんだぞ!」

確保した警官がその男に問いただす。

すると男は飛べない鳥を笑う鷹のように笑みを浮かべこう言った。

「爆弾?中をしっかり見ましたか?中に入っているのはサンドウィッチですよ。」

「は?」

辺りは先程よりも静かになりあれほど怒っていた警官達でさえ声を失った。

「ですから、こんな格好で大きめのカバンを置いたら周りは爆弾と思うじゃないですか?そしたら皆はきっと離れるはずです。」

「それがなんだというのだ?」

「その空いた席に座ってサンドウィッチを食べようと…。」

当然、その男は公務執行妨害で逮捕された。

その約一時間後、たくさんのサンドウィッチが入ったと思われて無能な警察が置き去りにした大きなカバンは突然電子音を鳴らし広場を埋め尽くすほどの爆発を起こした。

幸い、昼休みは終わっていたので死者は出なかったという…。

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