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ご主人様との奴隷生活  作者: 有栖川花恋
プロローグ
1/2

プロローグ1

気分で書いた物です。気がのれば次も書くと思いますし、いるかもわからない読者様のあるかどうかもわからない要望があれば書きます。


「大丈夫です、お母さん、お父さん」

「大丈夫なわないだろう!」

「そうよ!そんなのダメ!」

「でも、そうすればお金が……」

「子どもがお金の事を気にするんじゃないよ!」

「そうだぞ、それに最近は少しならお金が貯まったから」

「足りるの?」

「………それは」

「それに、会えなくなるわけじゃないから。」

「でも……」

「もう決めたから、デール様お願いします」

「子どもの方がよく現実を見ているようだ。もう取引は完了した。口出しはするな」


私、エーナは商人のデールにお母さんの治療費と交換で買い取られた。お母さんは体が弱く普通の治療では治らないと言われていた。ただ、デールが私の代わりに差し出したお金があれば治療できるという。なぜ、こんな話になってるかというと三年前に遡る。




ーー3年前ーー


「お母さん、大丈夫?」

「えぇ、大丈夫よ」

「そうだよ母さんは強いんだ、お父さんも頑張ってお金稼いでるしきっと治るさ」

「うん……」


お父さんもお母さんもそう言ったが表情が少し暗かった。私もお父さんが仕事をしている間は掃除や料理などをしていた。そんなある日のことだった、自分のステータスに新たに2つの魔法が加わっていることに気付いた。1つは回復魔法だった。その事を知った途端、私はすぐにお父さんとお母さんのところに言った。


「ねぇ!お父さん、お母さん、聞いて!」

「どうしたんだそんなに興奮して」

「そうよ、女の子なんだからもっと落ち着いて。それで、どうしたの?」

「うん、あのね。これ…………【ヒール】!」

「「へっ?」」

「どう?少しは良くなった?」

「えっ?今何をしたの?」

「ヒールだよ、回復魔法。気が付いたら覚えてたの!」


そう言った瞬間、両親の顔が歪みすぐに笑顔になって


「凄いね、これでお母さん元気になるよ」


と言った。だが、嘘をついているのはすぐに分かった。それはもう1つの魔法、把握(人)だ。これは対象にした人の心を読むことができる魔法のようだった。


(なんで!?あの子は産まれたときそんな魔法は覚えていなかった!)

(後から魔法を新たに覚えるなんて聞いたこと………いや)

((忌み子!!))

(そんな、うちの子が忌み子なんて!そんなはずは!)

(忌み子、悪魔の子…………バレたら)

((殺される!!!))


私は両親の心を読んでそれを知ったとき顔が歪みそうになるのを耐えて


「どうしたの?」


と聞いた。すると、2人は


「いいえ、何でもないのよ。ありがとうね、お母さん元気になれるよ」

「あぁ、回復魔法なんて、凄いな!」


と、慌てて隠した。その後調べて知った。普通の人は産まれたときに使える魔法が決まっていること。成長の途中で新たに魔法を覚えることは基本的にはない。例外として覚えた子どもは忌み子、悪魔の産まれ変わり、悪魔の子等と呼ばれる。でも、お母さんが治るならと私は魔法を使った。その度に心の奥底で気味悪がられ、知られるわけにはと願われたとしても。

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