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吸血鬼ちゃんの日常  作者: 夢宮 瑳菓羅
3/16

2日目 吸血鬼と知られたからには吸血させて下さい

 にぎやかとなった夕食は、とても楽しかった

そして、とても、暖かく感じた


「吸血鬼ちゃん」

声をかけても返事が返ってこない

まだ、名前に慣れてはいないのだろうか

「吸血鬼ちゃん?」

もう一度声をかけてみた

反応、無し

テーブルの真向かいにいるというのに、流石におかしく感じる

「吸血鬼ちゃん!」

強く言ってみた、そうすると、吸血鬼ちゃんの肩が、ピクッと動いた

「あの、何を言っているんですか?」

やっと、返事が帰ってきたのに、疑問?

さっき、名前付けてあげたのに、忘れちゃったのかな?

「あなたの名前だよ」

「私の名前? あ!」

やっと思い出したのかな

「すいません、すいません、私、名前を」

吸血鬼ちゃんの顔色が悪かった

疲れたようでも悲しいようでも無かった

「どうしたの? 顔色が良くないよ」

吸血鬼ちゃんが、はぁーと溜め息を吐いた

「私、実は、貧血で…」

恥ずかしい様子で、下を向いたまま言った

それにしても、貧血?

「何で貧血なの?」

吸血鬼ちゃんは、恥じらったままいる

「私、血を吸うのに、抵抗があって、それで最近、吸血してなくて…お恥ずかしい限りです」

吸血鬼ちゃんみたいな吸血鬼は、やっぱり血を吸うのかな

「何で恥ずかしいの?」

吸血鬼ちゃんは、より恥ずかしそうになった

「吸血鬼って、名前の通り吸血するんですが、私は吸血をあまりしなくて

 ここ最近、貧血で困っているんです」

「どうしても、血を吸いたく無いの?」

「はい、でも、体は、血を、吸いたい、ようで…でもでも、私は、私は…」

段々と声が小さくなっていった、こんな時に見せる吸血鬼ちゃんの顔は、なんとも言えない表情だった

「私のを、吸う?」

「え?」

私がそう言うと、きょとんとした顔をしている

「苺花さんの、血を、ですか?」

「うん、どうかな」

理解できない様子だった、吸血鬼とは、私のイメージの中でも、血を奪っている所がある

だから、人から血をあげる、というのは無いのかもしらない

「……」

吸血鬼ちゃんは、沈黙が続く

「私の血を吸いたい?」

きっとまだ理解出来てない、と思ってたら

どうやら納得したようだ、顔におもいっきり出ている

吸血鬼ちゃんって、結構、こういう所があるんだ

「吸血鬼ちゃん?」

考え込んで、何かを決めたよう…?

「苺花さん!」

さっきまでとは違い、強く言った、一体何を言うつもり?

「吸血鬼と知られたからには吸血させて下さい」

今さら、吸血鬼と知られたからには、なのかは知らないけど、私は大丈夫のよう

「良いんだよ、て、さっきから言ってること、何も変わらないんだけどね」

あはは、と苦笑いした

「では」

吸血鬼ちゃんが、ぺろりと唇を少し舐めた

体が正直者、て事

でも、どうやって血を吸うのかな

吸血鬼ちゃんが、立ち上がって、私に近づいてくる

「失礼します」

顔を近くにして、耳寄りに話した

そして、私の首辺りを、あむっ、と歯を入れた

「いたっ」

少し痛かった、けれど、段々と慣れた

吸血鬼ちゃんがどんどんと血を吸っていく

吸っていると、吸血鬼ちゃんが、私の肩に、手を置いた

手は小さかったのに熱は結構ある

いや、段々と熱が上がっているのかな

「ぷは~」

吸血が終わったようで、私から離れた後、立ち上がった

「どう」

吸血した感想を、興味深く聞く

「ごちそうさまでした、良い血、でしたよ」

不適な笑みを浮かべた、吸血鬼て感じる表情

しかも、良い血、という表現が、なんとなく、暗く感じる

「…どういたしまして」

私も笑いながら、そう言った

「元気になってきました」

「そう、良かった」

血を奪っている、という感覚があって、なのか、分からないけれど

ちゃんと、血を吸えている、これは良かったと思う

「もう、元気満々で、空も飛べるかも」

「空、飛べるの!?」

吸血鬼が飛べるなんて、思ってもしていない

「いいえ、飛べませんよ」

なんだ、ただの冗談、だったのか

それにしても、冗談が過ぎる

「吸血鬼ちゃんってそういうところがあるんだ~」

小悪魔のように意地悪にいった

吸血鬼ちゃんは、こちらに頬を膨らまして、とても睨んでいる

吸血鬼ちゃん、顔に出ている

「もう!!」

このような感じは、もう馴染んできた、さっき出会った、てところなのに

「吸血鬼ちゃんの事、ちょっと好きになったかも」

「え? 苺花さん、そんな趣味が…」

「そっちの好きじゃない!」

勘違いされてしまった

「じゃあ、どういう、好き、なんですか」

「その、なんていうか、吸血鬼ちゃんが、本当に、家族みたいに感じているって事」

吸血鬼ちゃんが、不意を付かれたようで、顔を赤くした

「そんな、私が、苺花さんの、家族だなんて…」

「もういっそ、家族になっちゃう?」

「え?」

後ろを向いた、多分、まだ顔を、赤くしているんだろう

なんともいえないこの空気が、心地が良いような、暖かいような

幸せなのか、私は薄く笑ってしまう

「うふふ」


   ※


部屋に布団をしいた時に、気がついたけれど、布団が一つしかない

「どうしよう、吸血鬼ちゃん、布団が一つしかない」

「じゃあ、一緒に寝ましょうか」

こういうのは大丈夫なのかな…?

「そうだね」


その後、私達は一緒の布団で寝た

吸血鬼ちゃんが寝た後に、私にくっ付いてきた

やっぱり、吸血鬼ちゃんって、可愛いな~なんて

その夜は、いつもより眠れた、これも、吸血鬼ちゃんが来てくれた、お陰かな

吸血鬼ちゃんの日常

は火曜日、木曜日、土曜日に投稿するつもりです。 (^^ゞ

×遅れる場合もあります。[今日みたいに…(-_-;)]

では、次話、よろしくお願いいたします。_(._.)_


「顔文字も、結構できますね、ww」


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