14日目 最終点
吸血鬼ちゃんの暗闇の中に連れ込まれた
吸血鬼(仮)の時とは全然違って見える
---暗い、何でこんなに暗いの…?
「苺花さん、これが、運命っていう物何ですね…」
不思議な感覚を体に負いながらも、吸血鬼ちゃんの声を何とか聞き取った
「やっぱり、吸血鬼は居てはいけなかったんです」
「そんなことは…」
私は反射的に吸血鬼ちゃんに言い返した
「そんなことは!…ありますよ…」
力強くいい初めたものの、しだいに小さくなった
「苺花さん、私は、普通が良かったです」
「十分普通だよ!」
そういっても、吸血鬼ちゃんには一切届いてはいなかった
「苺花さん、人を喰らう者が普通、ですか?」
「それは…」
私は察した、ごくわずかだったけれど、吸血鬼ちゃんの悲しみを感じた
「ねえ、苺花さん、私はどうすればいいんですか?」
「………」
とうとう、何もいいだす事が出来なくなってしまった
「……、何か言ってください…」
「そうだ…色んな所に行ってみようよ」
そう言い出した事を私は後悔した
「吸血鬼である私が、この私が、どこに行けるっていうんですか…」
「それは、ほら…」
もう、何もかもが暗く見える
吸血鬼ちゃんは悲しいように涙を流している
「しょせん、吸血鬼は人にとって邪魔者でしかなかったんですよ」
「そ……」
そんなことはない、と、言いたかったが、私はそれを手で押さえた
「もういっそう、苺花さん、すべて、終わりにしませんか?」
その声は吸血鬼ちゃんの声とは思えない物だった
次の瞬間に辺りは元のあの道の奥だった
また、次に噴火の所に瞬間移動のように瞬時に来た
そして、私はそこでおもい知らされた
吸血鬼ちゃんを見た皆は吸血鬼ちゃんを恐れて逃げていった
「どうです、これでも私は普通でいられると思いますか?」
「それは…」
やはり私は何も言えない
「もう、いいんです、苺花さん、終わりにしましょう…」
そういった時、もう、遅かった、吸血鬼ちゃんはその言葉を発した後、巨大な魔方陣を空中に浮かばせた
「え……?」
世界は、運命という無慈悲な物によって、消えた
あ、ありがとう、ございました…(-_-;)