十三日目 交差する世界の者
私は吸血鬼ちゃんを止める事が出来なかった
これが運命というものなのだろうか…
私は吸血鬼ちゃんを救えない、想像をしてしまったせいか、吸血鬼ちゃんを追いかけるどころか、足がすくんで動いてくれなかった
「………」
守敷さんは……いや、守敷さんも言葉は出てこなかった
この気持ちは一体何なんだろう
とてもネガティブな気持ちである事は分かる
どうしたらいいの…?
私はそのまま何もする事は出来なかった
※
とっくに日が暮れて、それでも私達は答えを出すことは出来なかった
「守敷さん…」
その言葉はとても震えていたけれど、自分でもどうすることも出来ない
流れるようにして、その言葉は私の口から漏れた
「………」
しかし、守敷さんの口から言葉が出ることは無かった
それもそのはずだと、私は共感はしている
「私、どうすることも出来ない…」
やっと出た言葉でも、弱音が出てしまう
「先輩…」
守敷さんは私に、静かな声で話しかけました
「……?」
「先輩、私にはじめて会った時の事は覚えていますか?」
守敷さんは私にそう問いかけると、真剣に私の方を見た
「先輩は、色んな事で悩んでた私に「前向きに明るく元気に」って言ったじゃないですか!
そんな先輩が今落ち込んでいてどうするんですか!!」
守敷さんがそんな事を言うと私はその当時の事を思い出した
そうして私は両手で頬を軽く叩いたら、心を入れ替えた
「ふー、そうだよね!」
深呼吸をして、返事を返した
「でも、どこに行けば?」
「心当たりがあるから」
「なら、行きましょ」
私はそこで首を横に振った
「え…? なんで…」
「守敷さん、私だけで行かせて」
そう言うと、守敷さんは納得してくれたように、少し笑うようにして、深く息を吐いた
「では、私はここにいますね」
「ありがとう」
そう言ってにこやかに笑顔を浮かべた後、私はその部屋を出た
記憶をたどって思い当たる場所は…
はじめの噴火、街に並ぶ店の一つ一つ
それぞれを探してみたものの、一向に見つからなかった
そして、最後は…吸血鬼ちゃんの話に出てきていた、街の道の奥
そこをはとても遠くにあり感じがする
「何、ここ、暗い」
そのまま奥に進んで行く
奥に着いたと思われる、壁に手がついた
そこで、吸血鬼ちゃんを手で触って探したが、誰もいなかった
「やっぱりいないか…」
壁に背を向けた瞬間に、変な感覚に襲われた
この感覚は前にも感じた事がある……影の中
少しした後に立ち止まって辺りを見る
明らかにさっきとは色が違って見える
「苺花さん、私とお話しましょ」
内容は物凄く変です。
私でも感じていましすが、このまま変なままで突っ込みます
次の作品から編集はしていくつもりです
今回のこの吸血鬼ちゃんの日常は暖かな目で見守ってください
ヨロシクオネガイシマス(^^ゞ