スキル使用の兆し!?
アドバイス等ありましたらガンガン教えて下さいm(_ _)m
目を開くと、街の骨董品屋の前だった……。
何故ここにいるのかは、よく分からないが、あの女の力であることは、まず間違いなさそうだ。
店の中から、憎たらしい顔をした奴が出てきた。
「おいザーク、俺のペンダント返せ」
「あん?あのペンダントならもう売ったさ。何か問題でも?」
「お前は……お前は俺の唯一の宝物を、売ったのか!?」
「だから言ったろ、てめぇの事情なんて知らねぇんだよ」
「あれはな……! じいちゃんの形見なんだよ。
──親に捨てられた俺を拾ってくれた、大切な親からのプレゼントを売っただと……!」
「お前やっぱり捨てられてたのな。落ちこぼれだから当たり前か」
「何笑ってやがる、もうお前には掛ける温情もねぇ。だが最後の慈悲で一瞬で死なせてやる。
光魔法千の刃」
俺の背後に、神々しい光で創成された無数の剣が現れた。
「なんだ! あの魔法は! ヤバすぎる!
水魔法海神の盾」
「それがお前の最大出力の、防御魔法か? 笑わせるな、そんなもので、俺の怒りを受け止めれるわけがないだろ。じゃあなザーク。
発射」
無数の剣がザークに向け放たれる──
無数の光の剣は、ザークの防御魔法など無いに、等しい威力で、奴を切り裂いた。
辺り一帯に断末魔が響くが、そんなものは気にしない。奴の体はバラバラの肉片へと姿を変えた。
これを見て誰がザークと判断出来ようか……。
「クソザークに相応しい良いざまだな。あの世でせいぜい後悔しとけ」
そう俺は吐き捨て骨董品屋へと入っていく。
「店主、さっきペンダント売りに来たやつが居るだろ? それ俺のなんだよ返してくれるか?」
無駄な殺生はしたくない……。
黙って返してくれると助かる。
店主は俺の事を恐れたように話す。
どうやら外の出来事を見ていたようだ。
「はいぃぃ! 返すので命だけはお助けを!!」
そういい店主は俺にペンダントを手渡す。
話の分かるやつで助かるよ。
「あんたに恨みはねぇから何もしねぇよ、じゃあな」
そういい俺は店から出た。
店から出ると、またもや俺の視界は闇に包まれる……。
「やあお帰り」
視界が晴れると先程の、女の前へと戻ってきていた。
「さっきから転移してるのは、君の魔法か?」
彼女は微笑んでいる。
──何がおかしいのかさっぱりだ
「ご名答、そんな事よりこれからどうする? このまま平界に居たら、殺人罪で絞首刑だよ」
そんなことは俺だってわかってる……!。
けどどうしろと言うんだよ。
「ジルさえ良ければだけどさ、私の国に来ない?」
意味がわからない……。
平界には色んな種族が共存しているが、人間の国は1つしかない……。
この子見る限り人間に見えるんだけど……。
「つまりどういう事だ?」
彼女はやってしまった……という表情をして口を開く。
「ごめんごめん、自己紹介が遅れたね。私は東の魔界の国、パーチェの大魔王ルシファー。良ければ魔界に来ない? 私の国には差別もいじめもないよ」
この女魔人だと……!?
どう見ても服以外は普通の人間じゃないか!?
まさか魔人って見た目は、ほぼ俺達とかわらないのか??
というか何故大魔王がここに居るんだ……!
本に書いてあるような大魔王と・・・全然違う……。
「ここに居てもろくなこと無いからついて行くよ。悪い奴には見えないしね」
「やった! この日をずっと待ってたんだ! じゃあ行くよ」
彼女がそう言い終えると、俺たち2人を闇が包み込む。
これから俺はどうなるんだろう……。
──考えても仕方がないか、今は全て運命に任せよう。
そう思い俺は目を閉じる。
どこがで歯車が狂ったような、木のしなる音が響く。
1度狂った歯車はもう二度と元に戻らない。
もう誰にも止められないのである。
毎日更新は無理かもしれませんが出来るだけ更新頻度は速くしていきますm(_ _)m