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アシッド城攻防戦

さぁて、本当の第20回は記念すべき初戦です!

どうなるのでしょう

ナギのテレポートによりジルはアシッド城の西門に飛ばされた。反対側から轟音が響いてるため、恐らく東門を攻められてるのであろう

ジルは身体強化2式を使い更に村正を出し、即座に東門へと向かった。




東門へと付くとそこに広がったいたのはやや押され気味で士気も低いパーチェ国軍と、笑顔で蹂躙しているベリアル軍の姿があった。


ジルは即座に最前戦の敵兵を蹴散らし大声を上げた


「アシッドの兵士達よ、良くぞ今まで耐えてくれた!俺が新魔王のジルだ。ここから押し返すぞ!」


するとアシッドの兵達から大歓声が上がった。


「お待ちしておりました、ジル様。私が先ほどお話したラルクです!魔王様が来てくれれば百人力です!」


「良くぞ耐えてくれた、ここからは俺一人で片付ける。お前らは城に入り休め」


「魔王様を置いて撤退など出来ませぬ!我々も一緒に戦います!」


「ではその言葉に甘えるとする、この中で転移魔法を使える者は、負傷兵を直ちに城内に移動させよ!また回復魔法を使える者はその者達を治療してくれ!そしてこれは俺からの最初の命令だ!絶対に誰一人死ぬな!」


その場にはっ!という大声が響いた


「さて流石にこの数は厳しいな、少し飛ばすか。まだ余りコントロール出来てないから威力は下がるが戦線を押し返すぐらいは出来るな。

光魔法ライトマジック千の剣(サウザンドソード)


「総員退避!!」


敵の指揮官の声であろうか、だがもう手遅れだ。ジルの後方に無数の剣が現れ敵軍に向かっていき数え切れぬ程の敵を惨殺した。


「ふぅ魔力使いすぎたな、まぁこれで20万ぐらいは兵力削れただろ」


ジルの魔法を見てアシッドの兵達はさらに士気が上がった。


「相手の士気はだだ落ちだ!今が好機全軍俺に付いてこい!」


ジルは村正を構え敵軍に突っ込んでいった。


「魔王様に続け!」


それに呼応するようにアシッドの兵たちも敵軍へと向かっていった。



ジルは敵軍の中でとある人物を探していた。敵の総大将だ。こいつを生け捕りにすれば相当な情報が得られるからだ。


「くそっ!斬っても斬っても進めねぇ、最後方に総大将が居るんだろうが、このままだと辿り着く前にばてちまう。どうする、あの魔法はしばらく使えねぇし、そうだ村正使って少しやってみっか」


闇魔法ダークマジック次元飛斬」


ジルは次元斬の応用で村正に闇魔法の力をこめおもい切り横に振った。

すると闇を纏った飛ぶ斬撃が物凄いスピードで、敵を蹂躙した。


「あれが敵の本陣か良し、これで道は開けた。総大将を捕まえるか」


ジルは敵本陣目掛けてひとっ飛びした。



するとそこには椅子に座り堂々としている、黄金の鎧をまとった魔道士が居た。


「我が名は魔王ジル!敵将名乗りたまえ!」


「ほう、お前が噂の新魔王か、我が名はベリアル軍四天王、ギルド。お前の首をベリアル様への手土産にするとするグハッ」


ジルはそんな事はお構い無しにギルドの右腕を切り落とした。


「お前の茶番に付き合うつもりはねぇ、少し荒いが寝ていろ


闇魔法ダークマジック 閻魔の呪印」


するとギルドの体が禍々し鎖で拘束された。周りにいた側近たちも同じように拘束されている


「その魔法にはスキル無効化が付いている、ついでに周りのも拘束させてもらった。そこで寝ていろ」


「クソっ!俺ともあろうものが一生の不覚」


ジルはそんな言葉には耳をかさず拘束した者らを絶対結界に包み込み、城内に転送し前線へと戻った。


前線へと戻りジルは叫んだ。


「敵総大将、ギルドは俺が捕らえたぞ!」


その言葉を聞くとアシッドの兵は今まで以上の歓声を上げた。

逆にベリアル軍は目から輝きを失い撤退を始めた。


するとラルクがここぞとばかりに指揮した。


「全軍奴らの背中を討て」


「いやっ待て!もういい追い打ちは俺だけでやる。これ以上皆に傷を負わせるわけにはいないからな、全軍城に入り休息をとれ!」


「ですが· · ·」


「まだ第2波が来ないと決まった訳では無い」


「過ぎたことをお許しください」


「気にするな、ラルクお前も休め」


「ありがたき幸せ」


ジルは皆を見送り残党狩りへと出た


ジルはガムシャラに敵を斬りまくり最終的に元々本陣のあった場所まで行きそこで追い打ちをやめた。


「もう敵の兵力当初の5分の1程度だし、これ以上追って変な計略にあっても嫌だし城へ戻るとしよう」


ジルはアシッド城に向けて飛んでいった。


━━━━━━━━━━━━━━

ジルはアシッド城へ戻るとすぐさま負傷兵の治療所へと向かった。


「皆大丈夫か?今回は苦労をかけたね、ゆっくり休んでね。」


それを聞き負傷兵達は思った。まだ部下になってすぐなのにも関わらずここまで自分達の事を考えてくれてる上に、自分の体を張り死傷兵を最大限に減らしてくれて、なんと部下思いな魔王様なのだろうと


「さぁて俺はまだ仕事が残ってるから行くね」


ジルはそう言い残し、西門前へと飛んでいった。


それから10分ほど達遠くで砂煙が上がっているのが視認出来た。


「あらもっとかかると思ってたけどナギ達めっちゃ速いやん」


ジルは砂煙の元へと向かった。


ギルド君のかませ犬感が凄すぎますね。

ごめんよギルド君· · ·

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