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創造の女神と子供たち  作者: オクトパス
第1章 女神の天恵
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第3話 ココ=ルマリア


(やってしまった……)


 目の前でひとりの男の子が気を失っている。


 彼はソラ=ウェールズ。

 私の幼馴染だ。


 目が大きくかわいい顔をしているため、昔はよく女の子に見間違われていたのだが、最近急に身長が伸び、声は少し低くなり、体つきが前に比べてしっかりとしてきた。

 今も顔立ちこそ変わらないが、もう女の子に間違われるようなことはないだろう。


 もちろん同い年の私にも体の変化は起きていて、それにつれてソラやレントが男の子であるということを意識する機会も多くなっていた。


 そんな矢先に今回の出来事は起こった。


 ソラとレントと私の3人で釣りに行った帰り道。

 父からもらった新しいコロンに気付いて欲しくて「何か気づかない?」と尋ねると、ソラは私の体を一瞥してから、嬉々とした表情で膨らんできた胸のことを指摘してきたのだ。


 私は動揺して反射的にソラの顔面を殴ってしまった。


「もう最悪……」


 こういうことは初めてではない。

 昔から力の加減が苦手で、しょっちゅうソラやレントの意識を刈ってきた。

 他の人にそういったことはあまりしないのだが、気心が知れた相手となるとどうも箍が外れてしまうようだ。

 女の子らしくおしとやかになりたくて、振る舞いには気をつけていたから、長らくこんなことは起こらなかったのだが――。


「はぁ……。さて、と」


 ソラのこの感じはしばらくは起きない。

 私は経験からそう判断してソラをひょいと抱き上げた。

 いわゆるお姫様だっこだ。


「はぁ……これじゃあどっちがどっちかわかんないわ……」


 ひとりでそうつぶやき、村に向かって歩き出した。



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