金髪パニック
そんなこんなで教室に向っている僕。僕は3組に配属されていたので、一番奥の教室である。
そういえば3組の名簿のところに空崎璃々亜という名前を見つけたのだが、どんな子だろうか?名前からして、お嬢様で美人で・・・ツンデレかな。
仲良くなれるといいなぁハハハ、高校デビューじゃ無理か。
「あ・・・」
教室の中からこちらを見ている少女・・・あれ、どっかで見たことあるような気がするな。
「あ、朝交差
僕の言葉は彼女に胸倉をつかまれ、睨みつけられたことで引っ込んだ。
「っちょっと来なさいっ!!」
そのまま胸倉を捕まれて非常階段まで連れてかれた・・・いや、ひきずられた。
「あんた、忘れなさいって言ったの覚えてないわけっ!?」
「そういえば、そんなことを言われたような・・・」
「そういえばじゃないわよっ!!教室でしかもあんな大声で言うなんて・・・っ恥ずかしくて死ぬレベルよっまったく高校デビューのくせにしゃしゃってんじゃないわよっ・・・あ」
え、なんでバレてるの?今高校デビューって言われたよね?
「え、まさか感づかれてないとでも思ってたの?」
そんなに分かりやすかったのか・・・やっぱり今まで人とあんまり話してなかったからかな・・・
「何黙ってるのよ?・・・もしかして違った?いや、その、もしそうだったのなら・・・ごめんなさい。」
「・・・だよ」
つい言いにくくて声が小さくなってしまった。
「え?」
やっぱ聞こえてなかったか、でも、僕が彼女に恥ずかしい思いをさせるところだったんだし、あれに比べればこれくらいは・・・
「そうだよ、高校デビューだよ。やっぱり喋り方がおかしいの?教えてよ!」
彼女にアドバイスをもらって改善すればいい話じゃないか、それで一件落着だ。
「金髪、似合ってない。それに、染め方が下手。自分で染めたんでしょ?」
え?金髪が似合ってないだとっ・・・結構気に入ってたのに・・・。
「というか私じゃなくても高校デビューだってバレバレよ?」
そんなにひどいのか・・・。
「でも、似合ってるだろ?」
「だから似合ってないって言ってるじゃないっ!今すぐにでも染め直したいぐらいよ」
彼女は僕を指差しながら笑い出した。そんなにおかしいなら染め直すことを考えなくてはいけないな。
「でも今すぐ染め直したら入学式はどうするんだ?間に合わないじゃないか。
」
一瞬ぽかんとして、今度は腹を抱えた。
「まさか本気にするとはね、いいわよ、私のお勧めに連れて行ってあげるわ。そんな髪のまま入学式に出たら恥さらしよ」
確かに彼女の言うことは一理ある。だが入学式早々学校を抜け出すことになるなんて・・・これからどうなるか不安でしかたない。