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衝突
「ちょっと聞いてるの?」
おっと、少し思い出に浸りすぎたようだ←とりあえず、僕はこの知らない美少女に返答をしなくては・・・
「最悪よっ!入学式の日にぶつかるのは交差点の角で私に手を差し伸べてくれる優しいイケメンじゃなきゃ嫌なのよっ!!」
「え・・・」
いや、そりゃ僕だって交差点の角で可愛い子とぶつかってあわよくばパ○ツとか見れればいいなとか思ってたけど←それを見知らぬ人に校門の前で、しかも大声で言うだろうか・・・。僕は相手が親友でその場で二人しかいないような人気のない場所でも言えない。それは僕がおかしいのだろうか。
ちらりと彼女を見てみると、顔を真っ赤に染めて、涙を浮かべていた。そして僕の顔の前に構えられた彼女の手のひらに嫌な気配を感じた次の瞬間僕の顔にはパシーンという音とともに衝撃がはしった。
「・・か・・か・・・忘れなさいよ馬鹿―――――――っ!!」
それだけ言って彼女はその場から走り去ってしまった。
まったく何がなんなんだか高校デビューって意外と大変だな