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中学デビュー
そんなこんなで友達をなくした僕。死んだら輪廻転なんちゃらで二次元に行けるんじゃないかと自ら命を絶とうとしたこともあった。
そんなとき、僕は思い出した、僕にはまだチャンスがあると。
そんな一筋の希望が見えたのは中学入学のときの一人の少女のことを思い出したからだ。
彼女のことは小学生の頃から知っていた。僕の知っている彼女は、休み時間でも友達と遊びに行くことはせず、ひたすら読書をしているどちらかといえば暗めな子だった。
だが、中学に入学してから彼女の雰囲気はガラッと変わった。休み時間は校庭でクラスメート、ときに後輩、先輩とも遊んでいた。
彼女は僕とは違って……人気者になった。
僕も、そうすればいいと思った…そうすれば僕も人気者になれる、そう思ったんだ。