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9話 中々稀ではないのだろうか?

2023/10/08

初投稿、初連載開始しました

拙い話で読みにくいかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします


※10話までは1話ずつ朝6時に掲載の予定です※

※その後は《日曜日》ベースで週2〜3話ペースにしていきます※

「さて、あんまり長居してると嗅ぎつけて来られそうだしさっさと移動するぞ?」


「え?それってギルド…」


「そっちに気づくようなヤツは居なかった筈だ。問題は城の方だよ」


「し、城!?そ、それって監禁とか、束縛とか、飼い殺しとか…」


「あー…いやいや、そんなこたぁならねぇのは断言できる…が、ある意味それ以上に厄介だからなぁ、あのお王子様は…」


「王子、様…?」



物語の序盤で『城』と言うワードは確実に不穏ではあるのだが、王子様が厄介とは?



「あ、待てよ?そう考えっとこのまま直に向かうのは逆に待ち構えられてるか?」


「待ち構えてる?!」


「まぁな、だからこそ厄介なんだよあの王子様は」


「そ、そうですか…」



ストーキングする時点で確かに厄介だろうなぁとは思うが、どう待ち構えるのだろうか?


待ち構えると言われると軍を動かすイメージになるが、移動スピード的に先回りって難しいよな?


転移魔法みたいなものがあるとしても集団は大変そうだし…あ、厄介な王子ってそういう事か?



「予定変更だ。どうせマンテカルには居られねぇのは間違いねぇし、先に泊まれる場所紹介してやるよ」


「あぁ、それは助かります」



それはとてもありがたい提案である、切実な程に


そして今更気がついたというか、知り得た情報もある



「そっか、この街…いや王都かな?マンテカルって名称だったんだ」


「はぁぁぁ…やっぱ今引き合わせる訳にはいかねぇなぁ?」



うん、このリザードマンさんの発言で確信を得た気がする


要するに『厄介な王子様』とやらは、気になった人を悪気もなく弄り倒すタイプなのだろう


それは確かに、この世界に来て一日も過ごしていない『おのぼりさん』の状態では出会いたくないな



「まぁいい、『門』を開くからお前はそのボアを拾って来い、デカブツはもっとこっちに来とけ」


「くふ…」


「『門』、ですか?」


「あ〜…【Spirits Gate】って言ってな?要は『転移術』なんだが、これも詳しくは後だ」


「転移…術…」



初日でレベルを上げて転移術まで到達ってのは出来なくはない


しかし、初日で転移術を使ったイベントというのは中々稀ではないのだろうか?


そんなことを思いつつ、ウリボウさん(決定)を回収してきた


抱えてみると重かったから、もう転生者とバレてるので潔く『ストレージさん』を使って



「そうだデカブツ?この辺りのマーキングは済んでんのか?」


「くふ…」


「きぅ〜」


「マーキング…?」


「あぁ、ソイツも転移術が使えるからな?と言ってもまだ熟練が足りないかもだが、自力で帰って来れるならそれに越したことはないだろ?」


「なるほど…」



大蛇も転移術の使い手と言う話だが、この大蛇もなにかの『属性』持ちなんだろうか?


表面は黒光っていて、腹の方は若干蒼みを帯びてるんだが…色とかも関わるのかな?


転移術が使えそうな属性…分からんな、全く思いつかない



まぁ、それについてはリザードマンさんも変わりはないんだろう


転移術は『Spirits Gate』だと言っていたからね


『Spirits』が『魂』なのか『精霊』なのかは分からないが、『属性』に関わりがありそうな気はする



「んじゃ今から『門』を開くからもっと近くに寄れ…よしそこから動くんじゃねぇぞ?」



そう言うと、彼は深く目を閉じた


集中でもするのだろうか?などと思い始めたところで周囲が歪んてきた


『転移術』はもう発動しているようだ


そして歪みは徐々に増していき、歪みが光を纏い、まるで俺達だけを切り取ったような感覚に陥る



「これが、転移術…」



思わず口に出たところで、今度は逆に光が落ち着き始めた


勿論それに伴って歪みも薄まっていく


まだきちんと認識はできていないが、明らかに周囲の景色は違うのが分かった



「深い森、か?」



歪みが収まると先程居た、平原から森の入口と言う感じの場所とは明らかに違った


陽の光も木漏れ日と言った具合で、森の中でなければ山の木々が茂る場所だろう


これは本当に転移したのだと、頭だけではなく身体でも理解できる場所だ



「よし、着いたぞ」


「きぅ!」


「くふ〜…」


「着いた…のか、それでここは?」


「この先にサンツデボって村があるんだよ、ここはその手前だ」


「サンツデボ…」


「おぅよ」



『マンテカル』に『サンツデボ』…まさか、な?


そう思いつつも、敢えてリザードマンさんに質問をぶつけてみる



「あの〜?」


「ん?」


「もしかして…なんですけど、サンツデボというのはマンテカルがある国土の中の村の一つ、ですか?」


「あ…?確かにそうだが…いや待て、なんで『そんな事』は知ってるんだよ?」


「あ〜…いえ、知ってるんじゃなくて、前世に似たような名前の場所があって…」


「あ、あぁ、そういう事か…まぁなんともは言えねぇけど、大方の想像通りそこがモチーフなんじゃねぇかなぁ?」


「そうですか…」



どうやら俺の予想は当たりっぽい


最初に降り立ったこの地は、世界最速のモータースポーツの開催でも有名なあの『公国』がモチーフだろう



そしてそれに伴って理解できた事もある


王都名、村名、そしてなによりスクワラビットさんとウリボウさん(決定)


創造神のようなものがこの世界を作った時、この世界は俺の前世である『地球』をモチーフに作られた可能性が高くなった



だからなんだって部分は勿論あるけれど、多少なり前世の知識は使える可能性はあるって事だな


最後までお読みいただきありがとうございました


明日の朝6時投稿予定の次話もお読みいただけると幸いです


そしていいね&ブックマーク登録して方々、ありがとうございました

今後もご期待に添えるよう頑張っていきます

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