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5話 え…?袋?

2023/10/08

初投稿、初連載開始しました

拙い話で読みにくいかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします


※2話ずつアップは本日最終日です※

|あなたは風水士としての経験値を12得ました


|あなたは風水士としてレベルが2になりました


|共闘者はスクワラビットとして経験値を8得ました


|共闘者はスクワラビットとしてレベルが7になりました


|スキルポイント(SKP)が溜まっているので使用が可能です



さて、まず気になるのはスクワラビットさんと合わせて20の経験値をウリボウさん(決定)から得た事だ


スクワラビットさんは間違いなく累積の結果だろうが、こちらは一気に1レベル上がった


察するに、ウリボウさん(決定)はそれなりに強い魔物だったのではないだろうか?


異世界初遭遇といえばスライムかゴブリンが定番だが、今回はウリボウさん(決定)だった訳だし…



「そういえば、この世界ってスライムはいないのか?」


「きぅ?」



これは『なにそれ?』って感じだな?


ふむ、少なくとも森や平原にはいないという事かもしれないな?


よくよく考えればスライムはゲル、つまりは水分の塊だ


もし遭遇できるとしたら水辺とかなのかもしれない



それはさておき、もう一つ触れておきたいのが小首を傾げるのが最早デフォルトらしいこの可愛いの塊さん


現在Lv7、これは出会った当初でもLv6だったって訳で、現状含めてこちらとは5レベル差の関係


もしも初遭遇で襲われていたら、なんて考えるだけで背中に冷たいものが流れてくるのである


レベル差による強さの差もあるだろうが、なによりやばいのがこの容姿ですよ



「絶対舐めて掛かってたよなぁ…」


「き?き?きぅ?」



『え?え?なに?』って?


そりゃあ…うん、きちんと言わないとな


思い立ったが吉日ってヤツで、まずは地面に胡坐をかいて座った


それからスクワラビットさんをゆっくりと地面に降ろし、そしてスクワラビットさんの身体から手を放した


こういうのはちゃんと向き合って言うべきだよね?



「きぅ?」


「どうしたの?って感じか?ちゃんとお礼を言おうと思ってな?」


「きぅ…?」


「あぁ、お礼だ。ありがとう。出会いも、さっきの戦闘も、最初から全て、本当にありがとう」



そう言って頭を下げた


胡座をかいたままなんて失礼な気もするが、正座はよそよそしすぎる気がしたのでそこは勘弁だ


スクワラビットさんに、立って礼をするのも目線合わせてないしね


そんなことを思いながら、ゆっくりと頭を上げた



「………きゅ、きゅぅきゅぅ〜!きき!きゅきゅきゅ〜!」



う、うん?


『べ、別に大したことして無い』


『偶々』


『そういうのやめてよ』って…



「もしかして、照れてる?」


「きゅ!…ぅきゅ…ぅ…ぅぅ…」



『違っ!…違うってばぁ…そ、そんなこと…』って


え?もっと照れちゃったの?


なんだこの可愛い生き物?


あ、それは元からだった


そんな感じで終始モジモジしているスクワラビットさんを堪能していると、ある一点で目が止まってしまった



「え…?袋?」


「ぅ…きゅ?」


「え?え?スクワラビットさん、有袋類なの!?」


「き、きぅ?」



そう、なんとスクワラビットさんのお腹には袋が合ったのだ


カンガルーで有名な有袋類の証である袋が、だ


しかしスクワラビットさんの大きさではカンガルーでは大きすぎる訳で…



「ワラビー、タスマニアデビル…いや毛並み的にはコアラか?ウォンバットは袋と言うより穴っぽいしな?」


「きぅ?」



スクワラビットさんは全く理解してないようだが、自分の中ではコアラで納得が出来た


よって、スクワラビットさんは三位一体を更に超えた四身合一のキマイラさんだという事が確定した


実はフクロモモンガっていう『有袋類』もいるのだが、当初言った通り大きさ違うので三位一体では無いと踏んだのだ



なにより本家キマイラさんは4種類混合という設定がある


ライオンの頭部と前足


ヤギの胴体と後ろ足(顔も生えてる場合もある)


蛇(又は竜)の尻尾


それに鷲の翼というものだ



対してスクワラビットさんはウサギの頭部と強靭な後ろ足


リスの背中と全体色(シマリス風)


コアラのお腹(勿論袋込み)


最後にムササビの前足からの皮膜と尻尾(太さと先端の丸まり具合でリスではないと判断)



つまり!



「パーフェクト・ラブリー・キマイラか!スクワラビットさん!」


「き、きぅ!?」


「な、なにそれ?!だと?可愛いの暴力を4重奏してデフォルト化させた至高の存在という話だよ!」


「きぅぅ…」



『全然わからない…』らしい


そりゃ世界も違うし種族も違うし、簡単に伝わるものでは無いのは仕方あるまい


そして、もう一つこれで確定した事がある事にも気が付いた



「それとさ?最初からそうだとは思ってはいたけど、女の子だったんだな?」


「き?きぅきぅ」



『うん?そうだよ』って感じだな


『袋』の意味は前世と変わらないようでなによりだ


『有袋類』と言っても『袋』があるのはメスだけというのが前世の動物の基本である


そこから導き出されたのが、今の発言という事だ



ん?さっきインデックスさんで確認した時にチェックしなかったのかって?


え〜…はい…実は全く見ておりませんでした、ごめんなさい…



ち、ちなみに子供を入れておく為の物だと思われている『袋』であるが、実のところ男性諸君がみんな大好きなオパーイは『袋』の中にあったりする


つまり、スクワラビットさんは花の恥じらいを知るレディなのである


これで先程の照れ隠しも納得が出来るというものですね?



「しかし…」


「きぅ?」


「なんでなんとなくだけど、意思疎通出来るんだろうな?」


「き…?」



『さぁ…?』って感じだな


スクワラビットさんも分からない、か…


最後までお読みいただきありがとうございました


夕方18時投稿予定の次話もお読みいただけると幸いです

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