表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/29

4話 なにこれ?

2023/10/08

初投稿、初連載開始しました

拙い話で読みにくいかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします


※2話ずつアップの予定は明日までとなります※

「さて…」



初戦闘の開始だ


ウリボウさん(決定)は未だ右前足を擦り蹴り上げながら、威嚇行動をしている


油断をしている訳では無いが、ウリボウさん(決定)のこの行動からしてこちらの勝利は確定だろう


少なくともウリボウさん(決定)が焦っている事は間違いない…と思う



実際に、もし『魔法〈Magic〉』などの攻撃があるのであれば現時点で使っているはず…はずだよね?


もし残存MPとかに支障があったとしても、ここで使ってきていない時点で一度の攻撃しか使えないモノ


つまり確実に油断してはいけないのは、その一度有るか無いかの攻撃のみって事になる



基本はあの突進しか無いのであれば、それについてはもう躱せることは先程実証済みだ


ならば後はタイミングを測って横に回り込み、サッカーボールキックで蹴り上げる


これが最善だろう



実際に武器はないのであるが、あの30~40cm弱の体長に地上高20cm未満って感じのウリボウさん(決定)にはそれが一番有効だと思う


スクワラビットさんもこうして抱えている訳だし、問題は…んん?



「どうした?スクワr…」


「ききゅーっ!」



『スクワラビットさん?』と言い切ろうとしたところで突然の雄叫び


その瞬間に周囲木々やら草からのざわついた感覚が迸る


それから瞬く間に、森の中からいくつもの『蔓』がとんでもない勢いで飛び出してきた



その蔓が一目散に向かう先は、ウリボウ(決定)さん


いくつもの蔓が縛り…では最早ないな?


絡みあげて地面から身体を離す程度の高さに吊し上げていった



「えーっと…なにこれ?」


「きゅ?」



あー…多分これ『なにが?』的なリアクションだよなぁ?


当然のごとく小首傾げてつぶらな瞳で見つめてきてますよ、奥さん?


ふ〜む…とりあえず蔓の原因究明の前に、ここは先にトドメを刺しておくべきか?



「なぁ?トドメ刺しちゃったほうが良いか?」


「き?きゅ!きゅ!」



滅茶滅茶ヘドバンして下さったわ、スクワラビットさん



「という事で…」


「ぴ…ぴぎ…ぴぃ…」



ウリボウさん(決定)に向き直ると、とても苦い顔をして抜け出そうと藻掻いていらっしゃった


正直、オーバーキル味はとても感じるのだが…



ここは異世界、死と隣合わせの環境なのは間違い無いだろう


だからといって『仕方ない』なんて軽率な言葉で誤魔化したくも無いのだが…



「すまんな…」



最低限一言挨拶は残した、いや残したかった


単なる自己満足であるのは分かっているが…



そしてそれを機に、思いっきり足を振り切って喉元から天高くウリボウさん(決定)を絡まった蔓ごと蹴り上げた



「ぽぁ゛ッ゛!」



肺に詰まった空気が全部押し出されたような悲鳴がこだまする


そしてそんなの無関係と言わんばかりに、絡まった蔓も一緒に伸び上がっていった


正直、一撃入れただけでも良い気分ではない


良い気分ではないが…


もう一度覚悟を決め、落下してくるウリボウさん(決定)の眉間に今度は踵を振り下ろした



「ハッ!」



この踵落としによってウリボウさん(決定)は地面と踵でサンドイッチされる事になった



「ぽ゛!ぅ゛…ッ!」



言語化するのがとても難関な悲鳴が響き渡る


だが、これでトドメが刺せたのかはこちらは全く分からない状態である


いまだ微かに動いてる?


これ瀕死なのは間違いないよな?


あ、蔓が森に戻っていった…


もしまだ倒せてなかったら…


どうする?


もう一撃入れるべきか?


分からない、分からないから短時間の間に自問自答が増えていく



「………!…………ッ…!」



この辺りに急に静寂が訪れた気がする



「う、動かなくなった、よな?」


「き…きぅ…」



ドクン!ドクン!いまだ心臓が跳ね上がる


これで終わりなのか…?


近づいても平気なのだろうか…?



「あーもう!これがゲームなら経験値いくつ取得しただの、アイテムが落ちただの、レベルアップしただのって教えてくれるのになぁ?」


「きぅ?」



ウジウジと自問自答しているうちにモヤモヤしてきてしまい、つい途方に暮れてこのような事を叫んでしまった


流石のインデックスさんもそこまでご都合主義ではないだろう


そう、思っていた時期が私にもありました



ピコッ!



えぇ、急にインデックスさんが立ち上がりタグを表示してきました


そして書かれていたのはこのような文面



|戦闘終了後、以下の事象をメッセージとして表示する事が出来ます


|・経験値の取得量、レベルアップ勧告の表示 Y/N


|・共闘者の経験値の取得量、レベルアップ勧告の表示 Y/N


|・取得アイテムの表示 Y/N



YU・U・NO・U!


インデックスさんマジ有能!


とりあえず全て『Y』を選択してみる



ピピ!



|あなたは風水士としての経験値を12得ました


|あなたは風水士としてレベルが2になりました


|共闘者はスクワラビットとして経験値を8得ました


|共闘者はスクワラビットとしてレベルが7になりました


|スキルポイント(SKP)が溜まっているので使用が可能です



ん?なんか微妙にツッコミどころがある感じだな?


最後までお読みいただきありがとうございました


明日の朝6時投稿予定の次話もお読みいただけると幸いです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ