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3話 初戦闘はいきなりやってきた

2023/10/08

初投稿、初連載開始しました

拙い話で読みにくいかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします


※残り2日間は、2話ずつアップの予定です※

「き…き、きぅ?」



滅茶苦茶可愛いのではあるが、その実キマイラであるスクワラビットさん


先程とは左右を逆にしてまた小首を傾げてきた


とても愛くるしいのは言うまでもないのだが…と言うかね?



「キミ、襲って来ないんだな?」


「きぅ?」



種属的に『squirrabbit』というのは魔物ではなく動物なのであろうか?


いやいや、動物とか関係ないよね?


襲って来る時は来るよね?


そもそもこの世界って動物はいるのだろうか?


そんな考えが頭を駆け巡り、思案に耽ろうとしたその時だった



「ぷ、ぷひーっ!」


「きゅ!?」



森の中から妙にけたたましい叫び声


それに驚くスクワラビットさん



「ど、どこから?!…ッ!!」



ぼふっ!ぼふっ!と走る足音は聞こえてくるものの、今現在どこの木の間から出て来るつもりなのかも不明


そして狙いがこちらなのか、それともスクワラビットさんなのかも当然不明


とりあえずスクワラビットさんの安全は先に確保しよう!


そう思い駆け寄ろうとしたタイミングで、スクワラビットさんの後方から土煙が現れた



咄嗟に『やばい!』と思い立ち、急加速を行ったのだが…


その瞬間から、今度は『自分自身』に仰天する事になった



「えぇ…?!」



今まで生きてきた37年の人生の中で一度も味わった事の無いスピード感


加えて、今まで生きてきた37年の人生の中で一度も味わった事の無い自分自身の躍動感



これが若さ…いや、地形適応のスキルの力か!


正直、滅茶苦茶余裕ぶっこいてこちらが先にスクワラビットさんに接近できました



「きゅきゅ!?!?」


「ぴぎっ!?」



スクワラビットさんも驚嘆の眼差しであり、土煙さん(仮称)も邁進しながら目を見開いている


しかしながらそれでスクワラビットさんの動きが止まっていてくれたのは、これ幸いである



サッと抱きかかえ、そのまま横に逸れた


その脇を土煙さん(仮称)は実際のその姿に恥じる事なく走り抜けていったのだった


うむ、これぞ正しく『猪突猛進』である



「ふぅ…ウリボウの大きさでも猪?は急には止まれないんだな?」


「きゅ!」



肯定なのか否定なのか、はたまた勢いなのか?


それは分からないが返事をくれたスクワラビットさん


その間に5mは離れさってから漸く止まりだしたのが土煙さん(仮称)だったウリボウさん(暫定)である


まぁいい加減な名称についてはこんな状況では本当にどうでも良い事である



今はこの機を逃さずにインデックスさんの起動が先決だ


ウリボウさん(暫定)は先程の一件で『なんとかなりそう』『多分倒せそう』と感じている


感じてはいるけど、だからこそ、倒すならばこそ、ちゃんと調べなければならない事があるよね?



「そう、だって親は怖いじゃん…?」


「きぅ…?」



野生の猪…と言っていいのかは多分こちらでは魔物扱いでなのだろうから違うのかもしれないのだが…


兎に角こんな状況で一番怖いのはやはり、親猪の急遽参戦である



当たり前だが『Here Comes A New Challenger!』などという親切なアナウンスもないし?


『Round1 Fight!』なんて開始の声が合ったとしても、その声が掛かる前にツッコんでくるに決まっている親猪なんてねぇ?


敢えて言わずもがなではあるが、絶対に関わり合いにはなりたくないのだ



という訳でインデックスさん、そこんとこどうなのよ?



|NAME:


|GENUS:stray babyboar〈ストレイ・ベビーボア〉




「ストレイ〜?」


「き〜?」



この返事は『ん〜?』とか『なぁに〜?』と言った面持ちだろうか?


もしかしてもう助かった気でいるのかね、このスクワラビットさんは?


よく見たまえよ、スクワラビットさん?


ウリボウさん(暫定)は右前足を地面に擦りつつ蹴り上げながら、威嚇行動をしているぞ?


彼…いや、彼女かもしれないが、次は絶対に外さないといった気合を感じないのかね?



「なんて妄想に耽ってる場合じゃないんだよ、っと!」



『stray babyboar〈ストレイ・ベビーボア〉』の部分をインデックスさんで更に検索っと…検索でもいいよなこの場合?



|・stray babyboar〈ストレイ・ベビーボア〉[すとれい・べびーぼあ]


|群れから逸れたベビーボアの子供、前世で言うところの所謂ウリボウ


|※ストレイと名前がつく場合、1週間以上群れから離れているので群れが襲ってくる心配はない※




OK!Goog…じゃなかった、インデックスさん!


サイコー!


マジサイコー!


アナタ頼りになり過ぎるYO!



さぁ、そんな訳でウリボウさん(決定)や?


残念だがキミは経験値になる事が確定した!



まぁ、そんな感じで異世界転生初戦闘はいきなりやってきたのであった


最後までお読みいただきありがとうございました


夕方18時投稿予定の次話もお読みいただけると幸いです


そしていいね&ブックマーク登録して方々、ありがとうございました

今後もご期待に添えるよう頑張っていきます

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