28話 ベッドの上じゃないのは
初投稿、初連載開始しました
拙い話で読みにくいかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします
※《一時的に毎週火曜日の朝6時》に掲載させていただいておりますのでご理解の程お願い致します※
スゴい、か…
当然だが大天使様ほどの女性に『スゴい』と言われるのは、ベッドの上じゃないのはとてもとても残念だが嬉しくない訳がない
正直男としては最上のご褒美だろう、最高の気分ではある
とは言え…
「いや…そうですね、そう言っていただけるのは嬉しいですけど…」
「けど…?」
「まぁ…なんというか、この世界に来る時点で新しい人生を歩むって覚悟は出来てましたので?」
「なる…ほど…?」
「ハハッ、ちょっと分かり辛いですかね?」
これは分り辛いだろうなぁ…とは我ながら思う
しかし、これ以上上手く説明できる自信も我ながらにない…
ホント、個人的な気持ちを言語化するってのは難しいものである
「えっと…?」
「スミマセン、これ以上は上手く語れる自信はないんですけど…」
「はい…」
「そうですね、こういう言葉がこの世界にあるかどうかもわからないんですが、この世界に来る時点でこの世界に骨を埋める覚悟をしていたんですよ」
「骨を…埋める…」
「えぇ、元の世界では亡くなった後は肉は燃やして骨にして墓の下に埋めるので、そういった言い回しになるんです」
「骨…だけを…」
「えぇ…と言っても骨も灰になってたりはしますし、その灰を壺に纏めて埋めるんですけどね?」
「そう…ですか…」
やっぱりこの手の話は流石に引いてしまうかな…?
いや、引くというか文化の違いに戸惑ってる感じではあるけれど…
「あの…やっぱりあれですか?」
「え…はい…?」
「こちらの世界では亡骸は…」
「あ…そうですね、生命活動が終わった時点である程度時が経てばmanaとpranaに還りますね…」
「なるほど…ということは先程のウリ坊も?」
「あ…そうですね、2〜3日は大丈夫ですけど解体しないと還ってしまいますね?」
「そうなんですね…」
『腐る』ではなく『還る』
これがこの世界の常識なのだろう
そう考えるとこの世界を作った神様は『綺麗好き』の可能性も多々ある訳で…
『面倒くさがり』なのか『綺麗好き』なのか、いつか答えが分かる日は来るのかな?
そう言えば…
「つかぬことをお聞きしますけど…」
「はい…?」
「先ほどパンに挟んであった白い物体はチーズですよね?」
「え…?えぇ…そうですけど…?」
「なるほど…ということは発酵はするんですね…」
「え…?あ……それで…燃やすんですね…?」
「えぇ…ちなみに、こちらの世界ではチーズはどのように作られるんですか?」
「チーズはミルクにミルク麹を混ぜ合わせて作りますね?」
あぁ、なるほど…
『細菌性酵素』ではなく『カビ』で発酵させるのか…神様やりおるわ…
とは言え、『mana』と『prana』で出来てる世界だし、細菌程のマクロな生命体は作るのが難しかったのかもしれないだけかもだけど…
しかしこうなると、『面倒くさがり』と『綺麗好き』だけではなく、『厨ニ病の設定厨』の可能性もあがってきたなぁ?
「本当は…」
「え…?」
「本当は、今日はもうこのようなお話は止めておこうと思ったんですけれど…」
「あ…はい…」
「その、ここまで違ってくると、それも難しそうですね…?」
うんうん、確かに俺もそう思うけどね?
そのセリフを頬赤らめながら上目遣いで言っちゃうってズルくないですかね、大天使様?
正直どこに照れる要素があったのか全く検討もつかないけどさ?
クッソ可愛いからどうでも良くなってくるんだよねぇ?
男性読者諸君はみんな分かるよねぇ、この気持ちさぁ?()
ゲフンゲフン…まぁそれはそれとして…
「あの…気を使っていただけるのはありがたいですけど、そこはお互い気にしないようにしましょう?」
「ですが…」
「仕方ないですよこればっかりは、ある程度話し込まないと解決しない問題でしょうしね?」
「……はい」
「そんな顔しないでくださいよ?ティレルさんは聞いてくださるだけではなく、理解しようとしてくださってるんですから、本当に感謝してますよ?」
「そんな…の…普通…ですよ?」
うわーい!
大天使様めっちゃ照れてれぅ!
最高か?
いやぁマジで眼福、最の高以外の言葉がないわ!
お前もそう思うよな?
「わふ!」
「え…わふ…?」
「うんうん…って、え?わふ…?」
「わふ…?」
「え…だ、誰!?」
え?え?なにこの子?
わんわん?いっぬ…?お犬様…?いや、お狗様?
っていうかこの容姿、コボルトか…?
「わふ…?」
「あ、もしかして…」
「もしかして…?」
「息子くん?」
「わふ!」
「わぁ、大きくなったのね?」
「わふ!」
「息…子…?」
息子…とは…?
いっぬの息子って事は、まだ出会った事がない人だろうか?
「お父さんに会いに来たのかしら?今は裏の鍛冶場に行ってるのだけれど…」
「ん…?鍛冶場…?」
「あ、はい。この子はアグニさんの息子さんですね」
「あ、そうなんですか…アグニさんの、息子さん………え!?息子ぉ?!」
は、はいぃ…???
リザードマンのアグニさんの息子が、コボルトとは…?
え?え?異種族が簡単に生まれちゃう世界なの?
「あ…そうですよね、流石に戸惑いますよね?」
「え、えぇ…」
「その、ここでは詳しくお話できないんですけど、この子は正真正銘アグニさんの息子さんなんです」
「そ、そうですか…という事は、アグニさんの奥様はコボルト族の…」
「あ…いえ、それも違うんですけど…」
「ということは養子の…」
「それも違いますね…」
「わふ…?」
え…?違うの…?
奥さんコボルトじゃないの…?
でも息子さんは養子じゃなくて、実子でコボルトなの…?
なんなんだそれは…?
うわぁ…先の年齢の話の比じゃないことが起きてきたなぁ…
最後までお読みいただきありがとうございました
明日の朝6時投稿予定の次話もお読みいただけると幸いです
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