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20/29

20話 外堀埋められてます?

2023/10/08

初投稿、初連載開始しました

拙い話で読みにくいかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします


この話で今月中に20話達成と成ります


※当分の間《日曜日・火曜日・金曜日》の朝6時に掲載していく予定です※

「似た名前で似た地域があるらしいぜ、マンチカルとサンツデボのな?」


「ほぉ?それはまた…偶然、では無いという事かの?」


「その辺りは勘弁してくれ、俺にゃあなんとも言えねぇよ」



偶然ではない…か、確かに偶然と必然の境が分かんない事多いよなぁ?


それでもあくまで悪い方向には働いてないのは、やはり『運』が良いという事だろうか?


『相性』については『仮定』は出来上がったはものの、一体どこに向かって掘ればいいのかは到底検討もつかない


分からん事だらけだなぁ…と嘆いていると、開けっ放しのドアの向こうから女性の声が響いてきた



「おじいちゃーん!」


「む?なんじゃ?どうしたミナルディ?」


「どうしたのはあたしじゃなくておじいちゃんだよ?帰ってきたら集会所に居る人たちが玄関先で途方に暮れてたよ?」


「おお、いかんいかん!ダッヂよ、今日はもう解散で良いと伝えてきてくれるかの?そうじゃな、いつも通り『事故』が起こった事にしての?」


「それで構いませんか、お嬢様?」


「はい、寧ろそうして下さい」


「畏まりました、それでは行って参ります」



いつも通り…か


『Alchemist』が実験中に『事故』を起こすのは、この世界でも『定番』という事か?


いや、未知の実験をすればミスではなくても『事故』や『事件』と言われる『結果』は普通に現れるな?


うん、これは『相性』や『元の世界』に関する『対象』にはならなそうだな



「ん?いつもの『事故』じゃないの?じゃあなんでアトリエに…って誰?」



そして女の子と目が逢った


うん、容姿は普通に口から『可愛い』って言葉が出てしまうタイプの子だ


この子も滅茶苦茶整っていて、顔面偏差値が高いなぁ?


そんな事を思いながらも、自己紹介はきちんとしようと思ったのだが…



「あ、俺は…」


「え?もしかしてこの男の人連れ込んだから、おじいちゃんお冠で詰め寄ってた訳?」



一瞬で女の子に遮られた


いや別にそっちは良いんだけど、その話だと俺はどこぞの馬の骨って事にならんかね?


実際に現状そうなんだろうけどさ?



「なに言うとるんじゃお前は?そんな事だったら諸手あげて喜んどるわ!」


「ハハ、違ぃねぇ!なんせ暇さえあれば実験、研究で常に男日照りだからなぁ、嬢ちゃんは?」


「ぁ…ぅ…そ、それは…」



えぇ…?


あの、ロータスさん?


『御貴族様』がそんなに軽くていいの?



とは言えアグニさん曰く、大天使様は実は没頭タイプで脇目も振らない人らしいので、そういう対応にもなるのかな?


なんとなく最初の印象だと、理路整然と物事進めるタイプかと思ってたけど大天使様はそっちなんだね?


でも別にそんな事で大天使様の魅力は損なわれないんだし、それはそれで良いんじゃなかろうか?



しかしそんな俺の考えを露も知らない大天使様は今まさに、隣で林檎のように顔を真っ赤にさせていた



「ぅぅ…その…お恥ずかしい限りで…」


「そんな事はないですよ?研究者や職人ならそういうもんだと思いますし、逆に日々新しいチャレンジをするのは意外と難しいですからね?」


「え…?えっと、そ、そうですか?」


「えぇ、寧ろ尊敬しますよ?」


「そ、そんなこと…」



いまだ頬は赤いまま、大天使様はこちらをチラチラと確認したり、時には上目遣いになりながらそう仰っしゃられた



うん、ダメですよそういうのを男に対して簡単にしちゃ?


しかもあなたは『麗しの君』で『大天使様』、そんな事されただけで男は骨抜きになりますよ?


なんて事を考えながら、必死で理性が飛ばないように努めていたのだが、異世界は一切容赦がなかった



「おおお?なになに?お兄さんそういうのに寛容なタイプ?もしかして本当にあたしのお義兄さんになっちゃう人?」


「な、な、なに言ってるのよ、ミナルディ!?」


「ほっほ、儂はそれでも全く構わんがの?」


「お、お祖父様!?」



これ、もしかして俺が良い関係になろうと努力する前に外堀埋められてます?


いや、それで本当に『麗しの君』こと『大天使ティエル様』とお付き合い出来るなら自ら埋まりに行きますけどね?


あれ?っていうかその前に…



「ん?今、お義兄さんって言わなかったか?だとするとキミは…?」


「あー、うん、お姉ちゃんの妹だよ?名前はもう呼ばれてるから分かるよね?」



お姉ちゃんの妹、つまりティレルさんの妹か


いやそりゃ顔面偏差値高いよ、無茶苦茶納得したわ


そして納得したところで、そのミナルディさん?ちゃん?から質問が追加された



「でさ、なんでこっちにみんなで詰め寄ってた訳?」


「あー…俺とそっちの子達が少々やらかしちゃって、かな?ははは…」


「そっちの子って?わお!超ラブリーな子達じゃん!」


「きぅ?」


「くふ…?」



そう言ってトコットとヴェルファイアにミナルディさん?は近づいていった


それから2匹の目の前にたどり着くと、一気にストンとしゃがみこんだ



「お?キミもしかしてスクワラビットの変異の子?しかもこの袋は女の子だね?」


「きぅきぅ」


「おお?返事してくれるなんて可愛いなぁ、よしよし!」


「きぅ♪」


「え…?また…?」


「こっちの子はクールだねぇ?でも男の子ならそれも凛々しくて良いね?」


「くふ…♪」



俺は半目でアグニさんを見つめる


いつも助けていただいてる人に対してホント失礼だとは思うけどさ、これはもうしょうがないじゃん?


だってねぇ?


俺だから懐いたって話は本当にどこ行っちゃってるのよ?


最後までお読みいただきありがとうございました


金曜日の朝6時投稿予定の次話もお読みいただけると幸いです

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