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2話 目を閉じて見る

2023/10/08

初投稿、初連載開始しました

拙い話で読みにくいかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします


※初日から3日間は、2話ずつアップの予定です※

「攻略サイト、せめても攻略本…って、あぁ!」



盛大に独り言を発していて気がついた


折角【Index〈索引目録〉】というスキルがあるのだから調べてみれば良いのだ


という訳で、早速起動して目的の【地形効果〈geo effect〉】まで一直線だ



|地形効果[ちけいこうか]〈geo effect〉


|地形適応〈geo adaptation〉と地形状態認識〈geo condition recognition〉を有する複合スキル




「そりゃそうか、複合スキルだし出だしはこうだよな…もっとログを下に…っと」



|・地形状態認識[ちけいじょうたいにんしき]〈geo condition recognition〉


|その地形が現時点どんな常態かを認識できるスキル


|初心者には使いづらいスキルである


|最初のうちは目を閉じて見る感覚を養うと認識しやすい




「目を閉じて…見る?」



どう言う意味だろうか?



「比喩であることは間違いないと思うが…」



とりあえずこういうのは考えても意味がない気がするよね?


某有名な名言の、考えるな!感じろ!ってヤツだろう


となると、虎穴にいらずんば虎子を得ずって事だ



「ふむ…」



まず目を閉じてみる


正直なにかが変わった感覚は無いな?


ここは集中…いや、それはそれでなぁ?なんか違う気がするな?


となると…



「リラックスか…」



どうせ時間はあるのだ、瞑想でもするつもりでやってみる事にする


そうなると座禅でも組んだほうが早そうと思い立ち、即実行した



「ふぅ…」



座禅も組んだ事だし、ひとまずは深呼吸



「………」



なんか、ちょっとだけ感じ方が変わったかもしれない


今まで気にも留めていなかったが、緩やかに空気が流れているのに気がついたのだ


『風』とまでは言わない程度の空気の流れ



そしてなんとなくだが、草木の香り方も変わってきた気もする


土の温かみも朧げながら感じるかも?


日の明かりも…ん?



「なんだ?なにか、動いてる…?」



なんだろう?


動き…いや気配的には動物…じゃなくて、この世界だと魔物か?


しかし生き物だとは思うのに、何故か訴えてくる感覚が違うのだ



草…?


花…?


木…?



良く分からない、本当に良く分からないのだが感覚的には『植物』だと訴え掛けてくる



「一体…ッ!?」



目を開けた瞬間、目が逢った


そう、眼前に見えた『モノ』には目が存在するのだ


つまりは生き物だったのである



「リス…?いや、それにしては耳が長い?」



尻尾と全体色はリスっぽい、これはシマリス柄じゃないか?


顔と耳はどう見てもウサギ寄りなのだが、ウサギなのだろうか?


大きさは紛れもなくリスってサイズじゃないな


かと言ってウサギの成体程は大きくはなくって感じだが…



「う〜ん……ここも【Index〈索引目録〉】に頼るか」



そんな訳でインデックスさん、この謎の生き物さんを調べておくれ!



|NAME:


|GENUS:variant squirrabbit〈スクワラビット変異体〉




「スクワラビットって…」



つまりは本当にリスなウサギって事だ


リスは英語で『squirrel』、ウサギは『rabbit』


文字数的にも丁度半分、それもカタカナでもアルファベットでもなのはマジで奇跡じゃないだろうか?


しかしながら、気になるのはその後の記述である



「変異体…?」



これはアレだろうか?


先程感じた『植物』的な感覚の正体って話じゃないのか?


そう思い、『variant squirrabbit〈スクワラビット変異体〉』の部分を更にインデックスさんに調べてもらうと…



「え?へ…?いや、えぇ?」



正直かなり驚いた


しかしそれと同じ位にかなり拍子抜けしてしまった


それは何故か?


『植物』的な感覚とは一切の関係が無いことが、そこに書いてあったからである



これは殆どの転生or転移者が呆気に取られるんじゃないだろうか?


だって書いてあったの、これですよ?



|・variant squirrabbit〈スクワラビット変異体〉[すくわらびっとへんいたい]


|前足と後ろ足の間に皮膜を持つ非常に珍しいタイプのスクワラビット




皆々様にもご理解いただけたであろうか?


そう、つまりスクワラビットさんはムササビも混ざった三位一体って事である



ちなみに、モモンガの可能性もあるんじゃないの?


と思う方もいるかもしれないが、モモンガというのは可也小さい


よってこの場合、ムササビと思った方が違和感がないのだ



つまり『植物』的要素は一切関係がなく、リスとウサギの2種混合の合の子では無かった事が分かっただけなのである


差し当たってこの愛くるしいスクワラビットさんは要するに…



「可愛いのキマイラじゃんよ?」


「きゅ、きぅ…?」



そんなに可愛く小首を傾げられても正直困るのだが?


原因が特定できなかったしね?



しかしこのスクワラビットさん、可愛いの化身なだけの存在なんだろうか?


最後までお読みいただきありがとうございました


明日の朝6時投稿予定の次話もお読みいただけると幸いです

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