13話 初の人種ヒロインフラグってヤツでは?
2023/10/08
初投稿、初連載開始しました
拙い話で読みにくいかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします
※当分の間《日曜日・火曜日・金曜日》の朝6時に掲載していく予定です※
「あれ…?」
「どうした?」
「ここには警備の人が居ないんですね?」
「あー…いくつか理由はあんだけどよ、その一つがそこだ」
そう言ってリザードマンさんが指を刺した先は、入口から一番近い左側に位置する住居
という事は、やはり警備の方の宿舎的な場所だろうか?
そう思っていた直後にリザードマンさんが開いたドアの先に広がっていたのは、想像とは全く別の景色だった
カランコロ~ン♪
「きぅ?」
「くふ…?」
この子達はドアに付属していた『鐘の音』が気になったようだが、俺には目の前の景色のほうが俄然気になった
目の前に広がっていたのは、雑貨?道具?なんにしろそういったお店の風貌が見て取れたからだ
「はーい、今行きますねー」
そして、多分2階の方からだろう
はっきりと聞こえてきたのは、とても優しげで麗しく、そして間違いなく女性の声だった
ん?あれ…?
もしかして、これ異世界上陸初の人種ヒロインフラグってヤツでは?
『やはり当然のように美人であったギルドのお姉さん』は顔なしモブ(メタ)だったし、これ間違いなく初だよね?
そんな風に期待が高まる中、2階から繋がる階段から漸くその麗しい声の持ち主は姿を現した
一目見た今の気持ちは、例え敢えてでも言葉にしなくてはならないだろうから、ここできちんと言葉にしようと思う
『ヒロインフラグさん、完璧なお仕事お疲れ様です!』と
『SSR』?
いやいや…
『UR』?
正直、生ぬるい
これは『ExR』とか、『SGR』とか、『LR』とか言われる神威ランクってヤツですよ!
まずそのご尊顔は兎に角整っている、顔面偏差値が高いというヤツだ
しかし、『綺麗』や『麗しい』と言うのは形容としては間違いないと思うのではあるが…
こう言うと誤解されそうではあるが、簡単に『美人』と言う言葉を使うのは、なんとも表現が違うと思ってしまう面持ちなのである
俗に言うところの、『高嶺の花感』というものが無いと言うのか、薄いと言うのか?
男性諸君なら分かると思うのだが、美的存在感というか、美的オーラというのかに圧倒されて躊躇するような気持ちが一切出てこない
朗らかで、そこに性格の良さや可憐さも垣間見えるのだが、とにかく彼女が持つ天性の麗しさが優しくも力強いと感じるのだ
そして体型、プロポーションも一目見て整っていると分かるのであるが、やはり圧倒してくる感じがない
慎ましすぎず、かと言って物足りなさなど全く感じることは無い
女性としての主張はあれど、強調しすぎないといったまさしく神のバランスじゃないかと思う
そっか、異世界で一番仕事できるのはヒロインフラグさんか…
なんて事を言ったら、インデックスさんは拗ねて仕事をしなくなってしまうだろうか?
しかし実際に、小動物ではスクワラッドさんという可愛いのキマイラ
人間…いやこちらでは人型種族のヒュームだったか?ではこの眼前の女性と連続で並べ立てられてしまうと、そうも思いたくもなると言うものだ
うん、他意はないぞ本当に
他意はないから拗ねたりイジケたりはしないでくれよな、インデックスさん?
「あら、アグニさん…?」
「おう、今帰った」
「え?えっと、今日は王都に滞在する…」
「その予定だったんだがな?コイツに出会っちまったんだよ」
「出会った…?」
ガラス細工のような透明感のある瞳がこちらを捉えた
その捉え方は一点を見つめるのではなく、全体を見渡すという感じだ
そしてとある部分に気がついたところで、彼女は再び口を開いた
「『Tamer』の方ですか…?」
うん、やっぱり『スクワラビットさん』と『サーペントくん』は俺よりも気になるし、注視するよね?
というか例え俺がイケメンだとしても、この状況で『イケメン度』に『重点』置かれても困るしね?
そうそう、彼女は違ったけど偶に本当に『いつでもどこでもイケメン度が最重要』な女性がいたりするけどさ?
ホントそれは止めるべきだと思うよ?
如何に貴女が顔面偏差値高かろうが、スタイル良かろうが、大方の男性は話が通じない時点で百年の恋も覚めますからね?
それでも言い寄ってくる男なんて、基本『性欲の権化』でしか無いので大方の女性にとっては『ハズレ枠』ですよ?
なんてこの場に置いて一人ズレた事を考えていたら、リザードマンさん改め、アグニさんが吹き出した
「いやいやいや、嬢ちゃんよ?俺が態々日帰りでそんなの連れ帰ってこねぇぞ?」
「あら…?」
「コイツは『Geomancer』だよ」
「『Geomancer』…」
「んでもって、『流れ人』だ」
「『流れ人』…えぇ?!」
『流れ人』って、間違いなく『転移者』の事だよなぁ?
こんなに簡単にバラしちゃうんだ…?
ガラス細工のような透明感のある瞳のその球形が手に取るように分かる程に目を見開いてるんですけど、これ大丈夫?
「あ、あの…」
「あ、はい?」
「その…」
え?え?
『麗しの君』がなんか鬼気迫ってますけど、マジでバラして大丈夫だったの?
「い、今まで食や睡眠などでご苦労なさらなかったですか?」
「ん…んん?」
いやそれ、どゆ事?
なんか急に予想外の方向から質問ぶん投げられた気がするんだけど、俺間違ってないよね?
とりあえず、『麗しの君』は間違いなく天使だって事はしっかり理解出来たけどさ?
最後までお読みいただきありがとうございました
火曜日の朝6時投稿予定の次話もお読みいただけると幸いです




