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勇者が死んだ罪と罰  作者: 吉
3章 勇者の宛名
93/116

92話 デ・エトラーデ船団

ジェルダンの案内でエピックダウンの酒場へと案内される

木組の建物

屋根には4本の旗が立てられている


ギィィ

扉中腹にある小さいドアを開ける

「おぉジェルダン!あいつぶっ潰したのか!」

店からは猛る男達の声がかかる

「あぁ骨もねぇやつだったさ」

ジェルダンは手を振りながら店の奥へと進む

「マスターあいつらは奥に行ってるのか!」

マスターは静かに頷く

「だってよ!」

「あぁ……はぁ」

リリアは苦笑いを浮かべる

奥に入ると一本の通路の両脇に計4つのドアがついている

「ここはエピックダウンに金を積めば借りれる船団の個人室ってやつだ」

「ここなら誰にも聞かれることなく密談が交わせるってわけ」

「どうだ、すごいだろ!」

ニッ

笑うジェルダン

「はい!めっちゃかっこいいです!」

ヒヨルはジェルダンにベッタリ

「そうだろそうだろ」

抱きつかれまんざらでもないジェルダン

ガチャ

扉を開ける

「さぁ紹介しよう私の仲間「デ・エトラーデ船団」のみんなだ」

扉の中に広がる空間

壁には地図、綺麗な石が埋め込まれたネックレス

床には宝箱から溢れる財宝の数々

中央に置かれた大きいソファに座る2人と横に立つ2人

「おぉ船長!メグリにいちゃもんつけたバカは殺したのか!」

机に足を乗せる活発な男

「そうだな……あいつは我らを侮辱した……死に値する」

横で立つゴツい大男

「きゃっきゃっ」

「あたしなら決闘せずにその場で殺してやったのににゃ」

「船長はやさしぃからにゃぁ」

高笑いをするソファにもたれる女

「船長に……手を汚させなくても……私が……殺したのに」

横に立つ寡黙で小柄な女の子

「まぁ落ち着け」

「おかげでエリック達を探さずに見つけれたんだ」

「これも運命としてあのクソを許してやろうぜ」

…………

「「「「「船長が言うなら」」」」

(同時!どんだけ仲良いんだ)

リリアは心の中でそう感じた


ごほん

「まぁ先に紹介をさせてくれ」

「さぁ………まずニネット、たってくれ」

「はいにゃ!」

(…………にゃ?)

エリックの眉間にシワがよる

「こいつはデ・エトラーデ船団戦闘員ニネット・エルト」

「手にクローをつけて戦う機動力が売りの頼りになる戦闘員だ」

「見ての通りローガ種族だから鼻が特に効く」

ふんふん

獣耳を揺らし嬉しそうなニネット

薄茶色の半袖の上着、中にはヘソ出しの白い服

短パンに靴を履く灰色の髪の女

「よろしくにゃ!」

「よろしく」

エリック達は一礼する

「で次に紹介するのが……ゴイツ、立って……て立ってるか」

料理人りょうりにんゴイツ・バッテンダール」

「ゴイツの料理は海上1と表される腕だ楽しみにしとけ」

「あと戦いも一級品だから頼ってくれよ」

頭を下げるゴイツ

褐色の肌にゆったりとした黒紅くろべに色の上下

革製の靴を履いた大柄の男

「船長の旧友と会えて光栄でございます」

「どうぞよろしくお願いします」

「あぁどうも」

「じゃ次は航海士メグリ・ロット」

「海の知識なら1番だが戦いには少し不安が残る…まぁそこはご愛嬌って所だな」

「どうも……」

足まで伸びる上着を靡かせる大人しめの女の子

額にゴーグルをつけ腰にはバッグを下げている

「じゃ次に船医兼戦闘員ディクス・アグナ」

「怪我したり体調が悪くなったらこいつに話してくれ」

ガバ

立ち上がるディクス

深い青のバンダナをまく茶髪

黒のベストに灰色の服は所々傷ついている

「よろしく…せいぜい足引っ張んなよ」

「そして……」

「このデ・エトラーデ船団船長ジェルダン・サーカスだ」

「この旅の期間私達は命を共にする家族だ!」

「困ったこと悩み事全て私達に話してくれよ」

「必ず助けるからな」

「これでデ・エトラーデ船団全員の紹介はすんだね…じゃそっちを紹介してもらおうか」

え!

「……どうした?小娘」

リリア

「え?………あぁいや……なんでもないです」

(海賊ってもっと大人数だと思った)

ふふふ

ジェルダンは笑う

「わかってるよ…もっと大人数だと思ったんだろ?」

「あぁ……その……はい」

「まぁその認識は間違ってない」

「基本はもっと大人数で切り盛りするもんだからな」

「しかし私たちの場合はこのメンバーが最適の人数だから安心しな」

「はい…ありがとうございます」


「じゃ…今度はこっちか…」

「じゃリリアから行くか」

「うん」

リリアは一歩前に出る

「リリア・グレイブ…まぁ知ってるだろうが勇者の娘」

「この旅の根幹にある勇者の死を調べる発起人だな」

「武器は……まぁ剣を主に使う戦えるやつだから頼ってくれ………」

エリックは黙る

「どうしたの?エリック?」

「俺がわざわざ紹介することか?」

「各々自分で紹介しろよめんどくせぇ」

「ジェルダンさんはあんたの知り合いなんでしょ」

「ならあんたが紹介しなさいよ、常識でしょ?」

「う……」

ぐうの音も出ないエリック

くくく

ジェルダンは笑う

はぁ

「そうだな悪かった悪かった」

「じゃあ次ヒヨル」

「はい!お願いします」

「こいつは刀を使うバカだ」

「以上」

「ちょっと!面倒くさいからってひどいですよその紹介は!」

ヒヨルはエリックに近寄る

「もっと説明を細分化してください!皆さんにわかりやすく」

「ん〜そうだな」

「作戦を伝えても一言も覚えない上に勝手に暴走した挙句作戦を伝えていない他人に本来の作戦を伝えられたけど道中訳がわからなくなりとりあえず大きい魔力を追ったけどその先でなんやかんやあって無事帰還出来る実力はあるバカ」

…………

「結局なんなんだそいつは」

ディクスは眉間にシワを寄せる

「まぁ要約すると……」

「作戦をおぼえれないバカ」

「結局戻ってるじゃないですか!」

「いやさっきより酷いぞヒヨル」

アンスは冷静に訂正する

「エリック一つ聞いていいかな?」

ジェルダンは呆れた顔で話す

「その子は信頼に足るか?」

「あぁ、もちろんだ」

ふっ

「ならこちらとしては問題ない」

「うぅエリックさん」

ヒヨルは何とも言えないの表情を浮かべる

「で、こいつはアンス・ライト」

「あの勇者の鍛冶ガレンの弟子な」

「おう!よろしく!」

「本当ですか!」

一際大きな声をあげる料理人のゴイツ

「おぅ……知ってんのか師匠のこと」

ゴイツの表情が明るくなる

「えぇもちろんです」

「ガレン様は魔王時代に我が故郷で襲いくる魔獣を退けた英雄です」

「そのお弟子様に会えるとは運命ですな」

はっはっは

笑うゴイツ

「そうなのか!」

「じゃあ昔の師匠を知ってるのか!ゴイツ!」

「私が子供の時、家に泊まっていただいた事もあります」

興奮するアンス

「じゃ…じゃあ聞かせてくれよ師匠のこと」

「船の上でたくさん話しましょう」

笑顔のゴイツ

がし

手を握り合う両者

「あぁ絶対な!」

パチパチパチ

エリックは無表情で手を叩く

「じゃあつぎ…………何してんの」

エリックの目の前にイルマに抱きつく少女

「この子………非常にかわいい」

一定のトーンで喋るメグリ

ヒヨルがなんとも言えない表情で二人を見つめる

グリグリ

メグリは無言でイルマをグリグリする

「やめろ小娘」

はっ!

メグリは口をあんぐりと開ける

……………

イルマを離す

ぎゅ

再び抱きしめる

「その口調……尚よい」

嫌そうなイルマ

「おい……どかしてもいいか?」

「すまないね、ウチのメグリは可愛い子に目がないんだ」

ジェルダンはニヤつく

「まぁ……紹介するぞ」

「こいつはイルマ」

「訳あって体の大きさを変える魔術を持っている、知識も豊富で頼りになる」

「速さもこのチーム1だから戦いも一級品だ」


「で最後に俺」

「説明は……特にない、戦闘に関しては役に立たないから頼らないでくれよ」


「…そんだけか?」

「船長の知り合いならもっと……」

「ディクス」

ジェルダンの声

「エリックの詮索はよせと言ったはずだ」

「それにエリックの事前情報なら私がしたはずだが何か問題があるなら」

「私に質問してくれ」

………

「悪かったよ、別に船長の旧友ときいてどんなやつか気になっただけだ」

「それならこの旅路で見れるさ」

「エリックがどれだけ魅力的がね」

「そんな期待されても困るんだが」

ふふ

笑うジェルダン

「さぁさぁ紹介は済んだし」

「次は私たちが行く航路、そして目的地についてじっくり話そうじゃないか」

「時間はある…じっくり練ろう」

ジェルダンは机に地図を出す





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