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勇者が死んだ罪と罰  作者: 吉
第2章  勇者の鍛冶屋
75/116

74話 起点の跡地

帝都の空を紅い輝きが彩る


ボボゥ

飛ぶ炎竜

ヴヴ!

べシャン!

左右からの圧で消失


「どうした賊、及び腰では戦いにもならんぞ」

逃げるソウマを追うヴィットウェイ


「まぁまぁ」

距離をとるソウマ


パキン

「………まじか」

バッ

手を前に出す

ヴヴヴ

ドン!

ソウマの周りの景色が歪む


「はぁ!」

ブン

ガキン!

振り下ろされた剣は弾かれる

「なるほど…すごい防衛魔術だな」


ソウマはヴィットウェイに目もくれず何かを喋っている


バキ

ヴィットウェイの耳に黒い穴が開く

「近隣諸国との連絡がついた」

「直に応援が来るってよ」


「そうですか……」


バチィ

ソウマの防衛魔術が解ける

「あぁごめんね」

「緊急事態が起きちゃったみたいだからさ」

「ここでお別れだ」


「逃げれると思っているのかぁ!」

剣を振り上げる


ピカ

アトロスの空が光る

手を振るソウマ

「来てもいいけど」

「後悔しないでね?」


ビカ!


ドォォォォォォォォォォォォン!

空から降る光の道


ボボボボ

「させん!」

突進するヴィットウェイ

目の前には敵

剣を握り魔力を込める

ボォォォ!




バキ



「……なぜですか」

「団長」

ヴィットウェイは地面へと転移していた


隣にシャンザ

「なぜって……」

「今お前を失うと、国だけじゃなく世界が終わっちまうんだよ」


シュゥ

剣に灯る炎は消える

上を見上げるヴィットウェイ

ふぅ……

「やはり…私にはどう足掻いても救える命に限りがあるようです」


ふぃ

ため息を吐くシャンザ

「お前一人称戻ってんぞ」

「そんなこと考えるくらいなら救えた命を考えろ」

「それじゃなきゃ……私みたいになるぞ」




8番通り

光が落ちる

剣をしまうジェット

「もう帰っちまうのか筋肉」


光に包まれるデイドン

「あぁ…次は殺してやるさ怪盗ボーイ」

「目的は達せられなかったが……まぁ判断は上が下すだろう」



ビュン!

光が地面から消えていく

見上げるジェット

「厄介極まりないな……討究機関」


ふにゃ

地面に崩れるタフノ

「あぁ〜なんだか力が抜けます」


ガレン

「よくやったなタフノ君」


瓦礫にもたれるタフノ

「いえいえ僕はただ……見てただけですよ」

「本当に見ることしかできなかった……」

「自分がやってきた罪がどれだけ大きいのか最後に知れただけでもよかったです」

ダダダ

タフノの元へ駆け寄るジェット

「なぁに辛気臭い顔してんだよタフノ」


「えぇ……まぁ色々ありましてね」


「お前これからとか決めてんのか?」


え?

タフノはジェットを見上げる

「そうですね……とりあえず自分ができる最大限の償いを考えて……」

「俺らと一緒にこいよ」

ジェットは手を差し出す


ははは

笑うタフノ

「な……何言ってるんですか」

「僕役に立たないですし足を引っ張りますし……」

「今回の件でもう……自分が生きていても何も……」


「そんなの俺たちと一緒に旅して考えても遅くないだろ」

「違うか?」


「いいと思うよ」

起き上がる蝶仮面


「起きてたのか」


ニコ

笑う蝶仮面

「おかげさまで!」

「タフタフだって1人で考えるよりみんなで考えた方が楽じゃん?」

「うちもめっっちゃ考えるし!」


うぅ……

ぐしゃぐしゃ

顔を拭う

「はい!」

「お役に立てるよう全力で頑張ります!」


チョップ!

「いでっ」

ジェットのチョップが直撃

「そんな気負うな」

「俺らはゆるく活動がモットーなんだよ」


「はい!憶えておきます」


はぁ

呆れ笑いのジェット


ふふふ

笑う蝶仮面


「……んで」

「あんたらはどうだ?」

「俺らと来ないか?」

ジェットはガレンとブライトに目を向ける


「私は引退した身」

「これからはひっそり鍛冶職人を鍛えられる場所を作ろうと思う」


「そうか」

「で、骨君はどう?」


倒れながら答えるブライト

「そうだな……私はアンスのためにこの身を使いたい…」

「なので…断らせてもらうよ」


「そっか……」

「じゃ、俺らはここらへんで移動するけど……今なら頼まれごとの1つや2つ受けてもいいけど?」


「私からはない…助太刀に感謝するよ」

笑うガレン


首を振るブライト


「じゃいくか2人共」


「あぁと!その前に」

タフノが立ち上がる

「ガレンさん……今日は僕を救って頂き感謝します」

「拾って頂いたこの命、必ずより良い世界のために尽力します……あなた達が救ってよかった命だと言えるように」

「……とアンスさん、エリックさんにもお伝えください」


「あぁ、必ず言い伝えよう」


「それと、エリックさんにはいついかなる時も微力ながら手伝わせて頂きたい旨もお伝えください」


「あぁ」


「走れるか?」

「もち!」

立ち上がる蝶仮面


「じゃあタフノ」

「俺におぶさってくれ」


タッタッタ

「はい……お願いします」

おぶさる


「じゃまた会う時は俺らの防具を作ってくれよ鍛冶屋のじいさん」

ビュン!

飛び去る3人


顎髭をさするガレン

「はっは…元気で何よりだな」


「そうっすね」


「起きてたのかアンス」

上体を起こすアンス

「まぁあの尖り仮面が治癒してくれたところから薄くですけど」

「タフノには俺たちと残って欲しかったですね師匠」


ははは

「そうだな」

「あの子には揺るがぬ精神と行動力がある、大丈夫すぐ会えるさ」


ダダダ

ガシ!

「おぉ!友よ!」

アンスの肩を掴むブライト

「生きていたかぁぁぁあああ!」



アンスは揺らされ男の叫び声が8番通りに響き渡る




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