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勇者が死んだ罪と罰  作者: 吉
第2章  勇者の鍛冶屋
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59話 鍛冶

研究所地下4層

アンスVSブライト


上から目線で語りかけるブライト

「ここまでよく辿り着けたな諸君!」

「なぜ5層から来たかしらんが……」

「私にあって生きて帰れると思うなよ!」


ドン!

「ごふぁ!」

ブライトの腹部には地面から伸びた棒がめり込む


ダッダダダ

そのまま後方に飛ばされるブライト



腕を下ろしているアンス

「ごちゃごちゃうるせぇ」


「ブライトの魔術は身体の元素魔術です」

タフノが後ろから助言

「やつは腕の骨を伸ばして攻撃範囲を拡大させるので気をつけて」


ブンブンブン

ブライトは立ち上がり腰についていた2本の銀棒を振り回す

「おいおいタフノ」

「仲間の情報バラすって」

「ブライトじゃねぇな」

ギロ



「ヒィ!」

怯えるタフノ


「怯えるなよタフノ」

「こんな緊張感に欠けるアホ」

瞬殺だ

カーン

地面をトンカチで叩く


ボコボコボコ!

ビュイィィ!

地面が隆起し槍となり襲う


ブライトは両手にもつ銀棒を構える

「へ!こんなのブライトに粉々だぜ!」


ダダダダダ

隆起した先端を粉々にするブライト


ガキーン!

「紛れて攻撃なんてブライトだな」


トンカチと銀棒が混じり合う

「そのブライトって言葉」

「意味わかんねぇしキモいんだよ!」


ガキガキガキ!

両者の激しい攻撃



カーン

地面を叩く


ドドド

「なっ…」

ドーン!

ブライトの地面が隆起し空中に浮かぶ



カンカン

「そこでおとなしくくたばりな!」

ヒュルルルル

地面から細い鞭が飛び襲う

キィィン

先端が高速で回転する




ニッ



ドドドド!

鞭がブライトを総攻撃し爆発する


パラパラ

空中から地面の破片が落ちる


見上げるタフノとガレン


「すごい……ブライトをこうも一方的に」

感心するタフノ


「そうだな……」

ガレンはアンスを見つめる



バキッ!

空中から音が鳴る



「なんだ今のおと……」

アンスは見上げる

……!


ドン!

「がふぁ!」

アンスの胴に銀棒がめり込み後方に吹き飛ばされる


「アンスさん!」

近寄るタフノ

「くるな!」

アンスは血を吐き肩を抑える

肩にはあざができている

「なんだ今の……何かが伸びてきた」



「よく守ったね君……実にブライトだ」

トン

空から落ちてきたブライト

左腕全てが白く変化している


はぁ……はぁ

重々しく立ち上がるアンス

「お前見かけに寄らず脳筋なんだな」


ハッハッハ

「筋肉……笑わせるな」

ふん!

ブライトはポーズを決める

「みろ!このブライトを!」



…………

「さっぱりわからん」


ポーズをやめるブライト

「そうか……では私が分かるように」

「お前にブライトしてやるっ!!」

グッ

ブライトは左腕を引っ込める

「これが……」

ブライト・パンチだぁぁ!

アンスはトンカチを構える

(まさかこの距離を……)

ブォン!

左腕を振り抜く


……!

ドドドド

アンスは地面で5重の壁を作る



ドッ


ダッ


ダダ


ドォン!



ダァン!


「嘘だろ……」

ギィン!


ギギギ

貫いた拳を受け止める



「これは…」

受け止めた拳を見る

白く硬質化した皮膚

硬質の中に弾力性も併せ持つ腕

「骨なのか……」

ビュン




バシ!

腕がブライトに戻る

「ブライト!」

「わかってもらえたかな、私の魔術を」


ガラガラガラガラ

5重の壁が崩れ地面に戻る

「わざわざ自分の魔術説明するって」

「どんだけ見下してんだお前は」


チッチッチ

「わかってないな君は」


「は?」


「魔術を教えて勝利するそれこそ…」

「真のブライトだろ!」



………

「わかんねぇっつってんだろ!」

カカーン


ドッ

ビュン!

アンスの足元が隆起し無数の柱が現れる

見下すアンス

「もうおしまいにしようぜ」


見上げるブライト

「それが君の技かい…うん」

「実にブライトだ」

「ふっ!」

ブライトは力むと

左足が白くなる


それを見るアンス

「もうここは俺の独壇場……」

「逃げ場はない」

カーン

カーン

鋼の音が部屋に響く

「熱を帯びて鍛えてやる」

―――火事場かじば―――


「さぁ君のブライトを見せてくれ」

ガチ

2本の銀棒を繋げヌンチャクにする

ブゥンブォン!

振り回すとブライトの周りに気流が生まれる

ガチャ

脇に挟み心身を研ぎ澄ます


――骨身の構え(ブライト)――


カーン

柱の上で座っているアンス

「準備はできたかよ!」

ドドドド

ブライトに向かい地面がえぐり襲う


「ははははっはー」

笑いながら地面を飛び越える

「実にブライトだな君は」

ダダダダダ

ブライトに襲いかかる槍を粉微塵にする



後ろで見ているタフノ

「すごい……」


「タフノ君…もう少し下がろう」

「ここではアンスも気になるだろう」


ガレンからの提案を受け下がる

「やっぱガレンさんから戦いを教わったからあんなに強いんですか?」


「いや……私は教えていないよ」


「へぇ……そうなんですか」


アンスを見る

「あぁまだ何も教えれていない…不出来な師匠極まりないな私は」



ドン!

ブライトの前に壁が立ち上がる

「なんのこれしき……ふん!」

ドッゴォン!

一撃で粉砕

「ブライト!」

……!

目の前にトンカチを振り下ろすアンス

「うるせぇな!」

ブン!


ガギィィィ!

振り下ろされたトンカチは白い左腕で止められる

「トンカチを使うなんて鍛冶屋失格だな!」


「何言ってんだよ…何をしようと何を失おうとも鍛冶屋の魂さえ持ってりゃ」

「立派な鍛冶屋なんだよ!」

ブン!

もう一方のトンカチを振りおろす

ドン!



バキ!

ブライトの左腕にヒビがはいる

(このトンカチただの道具じゃない……)

ふっ

左腕をそらし

ブン!

ヌンチャクをアンスの顔めがけ振り上げる


ゴツ

ヌンチャクは壁に阻まれる

(なぜ地面の延長に止められる!)


「今なぜ地面にって思ったよな」

クルクルクル

「俺ら鍛冶屋は」

「鍛えるのが全てなんでな!」

ぶん!

「がはぁ……」

アンスのトンカチは振り上げられブライトを殴り飛ばす

「まぁ…まだ半人前だけどな」



どさ

ブライトが落ちる

「やりましたねアンスさん!」

興奮気味にタフノが近づく


「あぁ……まず1人……だな」

「師匠……行きましょう」


歩み寄るガレン

「成長したなアンス」



ニッ

アンスは笑う

「まだまだこれから嫌って程見せますよ」


「あぁ…楽しみにしとこう」


4層最初の部屋を突破した3人

「先行く前にいいかタフノ」


「何ですかアンスさん?」


アンスは倒れているブライトを見る

「あいつも連れて行っていいか?」

「この研究所どうなるかわかんねぇんだろ?」


「まぁそうですが……いいんですか?」


ガレン

「アンス……お前の好きにすればいいさ」


一礼をすると

ブライトの元へ走る



ブライトを担いで戻る


「開く前にアンスさん休憩とか大丈夫ですか?」


ふん!

「大丈夫…この後も完勝してやるから任せとけ!」



「はぁ……では行きましょうか」

タフノはドアに手をかける

ウィー

ドアが自動的に開く


パッ



………!

部屋の中央には魔生物の死体


アンスは近づく

「これは……」


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