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勇者が死んだ罪と罰  作者: 吉
第2章  勇者の鍛冶屋
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40話 宿にて

宿 メルティカ

「…でべネスとアンスはどこなの?」


「あぁ、あいつらなら各々やってもらう事があるからそこで泊まってる」


ふぅ

椅子に腰掛けるエリック

「2人も座れよ…少し長くなる」


席に着く2人


「で、どっから説明してくれるの?」

「今日は説明ばかりで頭が混乱しそうです」

「はっはっは、ヒヨルには俺も同感だがもう少し我慢してくれ」

じーーーーーー

エリックを見つめるヒヨル

「なんだお前、気持ち悪い」

「いや、やっぱりいつもよりエリックさん……」

「優しいです」

「いつもはこう……何というか…そっけないというか、う〜ん」

「自分本位?」

(こいつほんと顔面殴ってやろうか)

「まぁいいや」

「そんで今回あのリリアの師匠さんから受けたクエストを完遂するためには」

「この国に住まう害虫を駆除しなければいけなくなった」


「「害虫??」」


「それは言葉のあやだが、簡単にいうと帝国も何者かに操られている可能性が高い」


「それって結構な大事おおごとじゃない」


「まぁ…結構どころじゃないな」

「正直、情報だけ引っこ抜いてギルドに丸投げしたい所だが……」

「ガレンがいるところが収監所ではないらしい」

「もうそんなにわかってんの!」

「おう、情報は鮮度が命なんでね」

バン!

机を叩くリリア

「それ…私達になんでもっと早く教えてくれなかったの?」

「その情報は3人に早く共有すべきでしょ…違う?」

「落ちつけよ、言いたいことはわかる…でもこう動いてるとタイミングがあるだろ」

「心配しなくても、お前達に隠し事も隠すって言うし、騙したりもしない」

「最悪なことにこの世界で信頼できるのは君たち2人しかいねぇよ」

なでなで

リリアの頭を撫でるヒヨル

「まぁまぁ、私も最悪なことに2人しか頼れる人がいないですし」

「些細なことはもっとゆっくりお話ししましょ?」

「時間はあるんです」


「………」

不服そうなリリア


「でだ、ここで重要な事は帝国との食い違い不可避になってくる」

「不可避?」

「今回の首謀者は帝国議会 議長 ティゲルス・リットラ」

「こいつが金と権力を暴走させて、ある組織と結託してこの国で悪さをしてるってわけ」

「そんでこいつを拉致して本当の黒幕を引きずり出す」

「一ついいですか?」

「なんだ」


「その情報だけでアレスティアに救援要請出せないのでしょうか?」

「まぁそれが一番だがこの情報は言っちまえば噂や陰謀論のたぐいなんだ」


「……それって」

「ほとんどでまかせじゃない」

エリックはリリアを落ち着かせる

「まぁまぁ、最後まで聞いてくれ」

「この情報は改革軍に入った元帝国騎士の奴らからの情報を元にした推測なんだよ」

「ここ数年での検挙された帝民の人数がそのリットラが議長になった年から数倍になってんだよ」

「もちろんリットラが誰も信じないガチガチの法の申し子なら話は別だが」

「この件について議会内でも話が持ち上がってたらしい」

「らしいって、そんだけあからさまな数字でといてよく退任しなかったわね」


「そう…そこなんだよ」

「リットラの身辺を調べようとしても素性がわからない」

「しかもリットラを推薦したのは皇帝の1人のみ……おかしすぎる」


「他の人達はそのことに疑問を持たなかったんですか?」


「そこで登場するのが帝国最高位騎士団の団長様ってわけ」

「団長のヴィットウェイ・ダリルダンカー様が皇帝に意を唱えたやつを即刻斬首するって噂があって、そのせいで他の奴らは口を出せない」


「何それ……暗黙の了解ってやつ?」

「だと思う、実際に切ったって事件もないし……ただ皇帝の隣にいる姿を見るとそう思ってもおかしくないくらい顔面が怖いらしい」


「へぇ、なんか想像すると面白いですね」

なわけあるかい


「そこでこれを君たちに授ける」

エリックはポッケから魔石がついた腕輪を渡す

リング部分は細くしたが外れている


「これは何?」


「まぁつけてみろよ」


かちゃ

かちゃ


ヴヴン

「おぉ!」


リングはつけた瞬間腕にピッタリとくっつく

「すごいピッタリです」

「これはヴィットウェイに会った時に魔力をこめてくれ」


「……でどうなるの?」


「俺が今回無理を言ってきてもらった人が助けに来る」


「……誰?」


「名前とかはいえねぇが………まぁ俺が知りうる限り」


―――最強の人間だよ―――


「最強……ね」

「正直極力呼ばないでくれると助かる」

「呼んで欲しいのか欲しくないのかどっちなのよ」

「まぁ自己判断に任せる」

「今回は未確定に不可解な要素が入れ乱れまくってるから」

「準備するに越した事はない」

「そうだろ…リリア」


「うん…わかってる」


「……どんな人なんですか?」

「だから言えねぇって言ったでしょ!」

「もう…今回ばかりは俺を褒めてくれてもいいんだぜホントに」


「はいはい頑張ったねー」

エリックの頭を撫でるリリア

「心こもって無さすぎ」

ペシ

「いだっ!」

「何言ってんの、まだ途中も途中でしょうが」

「気抜いてると足元すくわれるわよ」


「それもそうだな」

「で、明日は何すんの…また店番?」

「いや……明日はアンスも一緒に4人で行動する」

「いいですね……どっかに潜入しますか」

なぜかやる気満々のヒヨル

「そうだな…ある場所に行く」

「「ある場所?」」


博物館に行く


………………?

「どうした2人とも」

2人はしゃがむ


うぅぅぅぅぅぅぅ


勢いよく跳ね上がる

「「いやっったぁぁぁぁぁああああ!!」」

飛び上がるリリアとヒヨル

それを見るエリック

ふっ

(やっぱアンスと2人で行こうかな)


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