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勇者が死んだ罪と罰  作者: 吉
第1章  勇者の手記
30/116

29話 晴れた朝

朝を迎える


晴れやかな朝には華やかな朝食を



ふふふ

「あらヒヨルさん、お口にパンがついてますわよ」


あらあら

「ありがとうリリアさん、この果実非常に美味しいですわ」



宿5階の外景が見えるテーブルに座る二人



ふふふ

気品溢れる食べ方に場内のスタッフは感動を覚える



……一人を除いて



手を振るリリア

「エリックもこっちで一緒に食べましょう」


逆サイドのテーブルで一人座る男

テーブルには大好物のカレーパンが山盛りの皿と大量の紙が散乱している


ぎろ

(あんなおふざけに付き合ってられるか)



食事を終え馬車へ向かう


二人の気分は上々


リリア

「いやぁ貴族のお姫様ごっこ…なんかよかったね」


「はい!やはりお姫様には憧れますね」



二人は今朝から妙にテンションが高い

……と同時にエリックのテンションは下がる



馬車へ乗り込む三人


操縦席にはリリアが座っている

「王都まで任せといてよ!」

ドヤ顔のリリア



「はぁ…」

困り顔のエリック



馬車は進む

王都へは数時間、ギルド統括ベドラス・ネーデンとの面会には十分間に合う



「なぁヒヨル」


「なんですか?エリックさん」


道中荷台の後ろでひそひそ話をする



「あいつなんであんなテンション高いんだよ朝から」



「それは昨日のことがあったからじゃないですかね」


「昨日ねぇ…まぁ契約続行されたって点では嬉しかったのか」



ふふふ

「それだけじゃないと私は思いますけどね」



首を傾げるエリック

「………他に何があんだよ」



「これを言ったら私リリアに怒られますから言えません」

「……でもヒントを言うなら」

「もっとエリックさんは自己評価を考えるべきです」



「自己評価?」







カラカラ

馬車は王都へ着く

検問を超え馬車を預ける


王都のカフェで休憩



パラパラ

テーブルに紙を広げるエリック

「まぁ今回の報酬次第では今後の行き先が大きく変わる」


二人は真剣な表情で聞く


シャァァ

紙にペンを走らせる



「俺もあの村について調べてる…簡単な情報だが聞いてくれ」


「あの村は数年前に村人同士で殺し合う事件が報告されている」



え…………

言葉を失う二人


続けるエリック

「表面上殺し合いと書いてあるが、聞いた情報では一日に二人殺されていた」



質問をするリリア

「一日二人ってことは……殺しあいでも全員でいっせいにってわけじゃない……」


「まぁ簡潔に言うと、誰かが殺されて犯人を自分たちで吊し上げてたってトコだな」



………………



「報告書では生き残ったのは28人、村人は500人近くいたから1日最低二人だとしても‥‥」



ボソ

「約230日………」



「えっ……」



「約230日の間、魔女狩りみたいな事があの村で行われていた」


静まる二人



「まぁそれ以上は後で聞けるだろう……」



「ねぇエリック」

暗い表情のリリア


「どうした」



「エリックはどこまで知ってるの?」


「どこまでってどう言う意味だ?」


「このレシキについて……知ってる事があるなら全部知りたい」

「もちろん疑ってるわけじゃないけど、隠してる事があるなら教えて」



………

「この件についてはこれが全部だ」



目を合わせるリリア

「……本当?」



「あぁ本当だ…それに今はこの件よりデカい件を調べてる最中でしてね」

「なっヒヨル」



え!

突然のふりに驚く

「あぁ……はは……すみません」


「謝ることはねぇよ、両方大事な案件だからな」



「ごめん……エリック」



「お前もか…」

「別にレシキについて知りたかっただけだろ、気にすんな」



「それもそうだけどさ…昨日言いそびれたけどさ」

「私のことももっと信頼してくれてもいいんだよ」

「言ってくれたら私も考えるし」

「もう感情で動いたりしないから……」



どん


「いった!」


エリックはチョップを決める

「何言ってんだお前は」



「え?」



「今回の件だってお前がメゼル青年を生かしたいって思ったからあいつは救われたし、アエリやガンガだってお前の本心を聞いて救われてた」

「だからこれからも思うがまま動け…尻拭いは俺とヒヨルに任せとけって」



「そっそうですよリリア、私がどんなことでも受け止めて見せます」


ふふ

「ありがと二人とも……なんか良いねチームって」

「私、城飛び出てよかったって今本当に思ってるよ……ありがと」



「えへへ」

照れるヒヨル



「何言ってんだこれから飛び出た理由を探しに行くんだろうが」



「うん!」



昼食を終えギルド本部へと赴く



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