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勇者が死んだ罪と罰  作者: 吉
3章 勇者の宛名
115/116

114話 到着の大地

海底を走り抜ける一行

遠方には光ゆらめく海帝王国が見える

「なぁグレシャ」

ディクスは王国を見る

「本当に王国は乗っ取られるのか?」

「王が殺されたにしては王国が静かすぎるだと思うんだが」

グレシャは前を向く

「反乱は常に血が流れるわけではないからな」

「今回は王の所在については公にされていないと私は思っている」

エリック

「何か根拠はあるのか?」

「根拠…フードは新生種族の復興を目的にしている事を考えると国内での分断は避けたい所だろう」

「まず初めに奴らは国内に陸人への憎悪を煽り流れを陸へと持っていき先導しやすく国を整えることから始めるとおもう」

「だが陛下は海民から種族問わず一定の支持者がいたことから玉位が崩れたという情報はまだ出していない」

「我々を陸へ逃がしてくれた右大臣から連絡が来ていないことを考えるとまだ海民は反乱には気付いていない」

「その右大臣が死んだって可能性はないのか?」

「……それはない」

「言い切れるのか?」

グレシャは頷く

「右大臣の警護に当たっている海人は隠密や索敵に優れている」

「奴がいる限り右大臣の居場所は隠されている」

「優れてるねぇ……」

不満そうなエリック

ヒヨル

「エリックさん…信じましょうよグレシャの言う事を」

………

「わかってるよ…ただ考えてただけだろうが」

「それならいいです」

「なんでお前上からなんだよ」

………

無言で走るニネット

「どうしたニネット」

「にゃ?」

横に走るディクス

「さっきから無言で走って調子悪いのか?」

「てっきり泳いでる魚を食いまくると思ってたぞ」

「ディクスは私を勘違いしてるにゃ」

「ただ……船長に任された任務をこなせるか考えてただけにゃ」

ぽん

「バカ言うな…お前は何も考えずに動け」

「それが1番の貢献だ」

ドン

「何すんだよ」

「バカにするにゃ!」

ふっ

「悪い悪い」

「みな後少しで淵海街に入る…先に忠告しておくが淵海街は反乱関係なしに危険だ」

「気を抜くと誰彼構わず襲ってくると思っておいてくれ」

「どんなとこなんだよ…」

「大丈夫ですよエリックさん!」

「私が全力でお守りしますから!」

笑顔のヒヨル

「俺も守ってやるからなエリック」

アンスは胸に手を当てる

「お前ら…」

「頼んだぞヒヨル!」

「はい!」

「………俺は?」

「さぁ見えてきたぞ淵海街だ」

「あれが……」

大岩の下に広がる廃墟

見えてきたのは崩れた石建築

見える王国と少し距離が離れた土地にそびえる街

「おい……ここ本当に住人いるのか?」

エリックは眼下に広がる光景に疑問を抱く

「あぁもちろんだ………これが私の故郷だ」

大男グレシャは険しい表情で空虚な街を見下ろす

「グレシャ……」

グレシャは歩き出す

「感傷に浸る時間はない…下りよう」

「あぁ…そうだな」


バシャァァ!!

港町「アッテンガール」

「下船の準備するよ!」

船内に響く船長の掛け声

「はい!!」

「ほら準備してウィズ」

「あぁ……」

談話室で座り込む王子ウィズラール

部屋の外で密談を交わすイルマとリリア

「どうしよイルマ」

「どうもこうもエリックにあのガキを頼まれたのだから僕達ができることをするしかないだろ」

「それはそうだけど…事情が事情じゃん」

「私たちにできることって…あるのかな?」

「ふん…見とけ」

イルマは談話室に入りウィズラールに接近する

ドアから覗くリリア

「おいガキ」

(ガキって……大丈夫かなイルマ)

ウィズラールは振り向く

「あぁ……」

「そんな辛気臭い顔しても王国は救えんぞ」

「お前にはお前にしかできないことがあると大男も言ってただろ」

……

「それはそうだが…おいらにできるか」

「仙人などにあってもおいらがすることなんて…」

「うだうだすんな!」

!!

ガシ

イルマは胸ぐらを掴む

「お前は言われたことをやればいいんだ、考えてもわからないなら言われた事に全思考を注げばいいだけだろ」

「今はただ王国にいる奴らを信用して、ただ目の前の任務をやり抜けばいいその先で必ず…」

「エリック達が僕達の場所を作って待ってる、絶対だ…わかったかガキ」

静かに頷くウィズラール

「ごめん…」

ふん

「わかったら早く準備をして下船しろ」

イルマは部屋を後にする

「そんな怒り方するんだね」

「意外」

……

「別に怒ってはない…ただエリックにあそこまで言われてまだ自分のすべき事に悩んでるバカに気づきを与えただけだ」

「結局怒ってんじゃん」

「……ふん」

イルマは立ち去る

「しょうがない奴だなイルマは…」

「早く下船しましょう」

後ろから男の声

!!!

「おわぁぁ!!」

ははは

「驚かせて申し訳ない」

笑うのは料理上手なゴイツ

「いえ…私こそごめんなさい」

先へ進むゴイツ

「早いところ用を済ませて私達もディクス達に合流しましょう」

「頼みましたよ2人とも」

「あぁ全力でやってみるよ」

部屋からウィズラールが姿を現す

「じゃ行こっか」

3人は船外へと歩を進める


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