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シガーキスとプルースト現象

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。苦手な方はご注意下さい。


あとがきが色んな意味でクソ重たい作者の言葉が並びます。なんでも許せる方向け。

時刻、夜の正午。ホテルの窓から覗くのは繁華街の煌々としたネオン。真夜中にしては眩し過ぎる、外の灯り。でも寂しさを必死に誤魔化している様で、嫌いになれなかった。

あたしはそこで一人の男と共にベッドの上で寄り添い合っていた。男は達観したような、はたまた小生意気そうな目をして、口に咥えていた煙草を離す。淡々と眺めていた私の顎を摘むとそのまま、ふっと吹き掛ける。途端、煙草特有の甘ったるい匂いが肺へと流れ込んで来る。

「うっ……げぼっ……」

「良い顔すんじゃん」

そいつは小生意気な顔を加虐に歪め、今度はちぃっと唇へと強めに吸い付いた。舌先が中に入り込み、あぁ、口腔まで染められる。それで良い。それで良い。今こうしている時だけ、未来の不安から抜け出せる。

「ねぇ、煙草取って……。んで口に入れて」

右手をベッドの上でまさぐりながら箱を探す。コツンと当たった角の感触を受け、胸元目掛けて押し付けた。男はそれを受けて、言われた通りに一本だけ取り、唇に引っ掛けた。

自分でも火ぃぐらい付けられるけどさぁ。今日はアンタから欲しいわ。そんな思いを腕に乗せ、首に巻き付いた。目を閉ざす。相手からのキスを待ち侘びる。再度目を開いた時には、そいつが咥えた煙草とあたしが咥えた煙草同士が合わさっていた。

「帰りたくねぇ」

未来に対する不安とか、誰にも理解されない寂しさは、脳裏を焼く勢いの刺激が必要なんだ。なぁ、お前の全てで掻き消してくれよ。

「帰らせねぇよ。此処まで来て」

そいつは舌先を吐き出して、頬を手の甲で叩いてきた。

あぁ、この顔が好き。気だるい目が好き。何もかも諦めた目が好き。鮮血の唇から這い出た舌先が好き。気が付いたら我慢出来ずに煙草外して唇を奪っていた。

「盛ってんな」

「お前が先だろ?」

後はもうお決まり。全てを投げ捨てて、夢も現実も捨て去って、互いの欲をぶつけるだけ。きっとこの先も、この匂いを嗅いでは思い出すだろう。

んー、私の中では『80年代ホラーだけが知っている』の劣化版になってしまいました。

あれが私の中ではバチバチにハマってるってだけですが。

今回も曲を聴きながら執筆してます。

相変わらず曲の中身はガン無視で、雰囲気、曲調だけを汲み取って書いてます。


ここからは小説の話でも。

夜のネオン街は怖くて歩けませんが、憧れがあります。

明日も未来も関係ない、今の輝きこそが全て、それが偽りだって構わない。ってところが。


今日と変わらない幸せな明日が来るって、頭の何処かで思ってるんですよ。

でも着実に世界は動いてますし、今の平穏が永遠に続くなんて事は恐らく無いんです。

苦しい生なら楽な死を。兎に角、未来が怖くて、そんな怖さと戦うくらいなら死んでしまいたい。

そんな不安を全部溶かし尽くしたい女の子の心情を書きました。

死ぬ最後の時、幸せだと良いなぁと思います。


追伸

いい加減、作品に沢山の影響を受けた絵師様の話が書きたい!!

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