女の子のあれそれ
ねえ、帰ろ
のぼり慣れた 小さな坂道
おぼつかないけど 私を歩道に入れて
あなたは外で車輪を押す
今日の君はなにか違うみたい
なにかあったの
そう気軽に聞けたらどれだけいいのかな
小さな風 なにか 持ち上がった気がした
長い髪 マフラーみたいに揺れて 視界がうわついた
今日の君は何か違うみたい
やけに歩幅を合わせて
でも もう曲がり角だ
ねえ
進んだ足 この一言で止められた
不安げな顔 全然似合ってない もっと笑っててよ
高鳴る胸の音 君に届かないかな
ごめんね 無口な私 全く変われない
それでも
あなたに こたえることはできるかも
ゆっくりと近づいて
私は
私たちになった
これからよろしくね──
なんて言ってみた