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[六章]私が私である為に。【終章】

第一部最終話です。



あれから、葵ちゃんたちは帰ってこなかった。

ネフィウスさんに聞いてもみたけれど、グラーキ?の亡者になった人たちを戻しに屋敷に向かった後は見てないって。


ノワールさんにも探してもらった。

けれど見つからなくて、でも、ノワールさんはそれはそれで面白い、なんておかしなことを言っていた。


若狭さんは、せっかくぬしさま?から許可を得てきたらしいから、地上を探索するついでに葵ちゃんたちを探すんだってさ。


私?私は、グラーキの亡者になってしまった人たちを治した後、地上のかわしろ病院、っていうところに勤めることにした。どっかで救急でぽろっと葵ちゃん来ないかなぁって思って。

結構環境は気に入ってるよ。だって、なんだかここ異形が多そうなんだもの。

それに、まだ幼いけれどかわしろ病院の跡取りの息子さんがね、結構趣味が合いそうな感じ。すでにいくつか意味の分からない、けれど私たちにとってはお宝ものの製薬、もとい錬金術をしはじめているからね。


みんななんでか、葵ちゃんたちの心配はあんまりしていないみたいだった。

そんな簡単に死ぬようにやわに育ててない、って師匠ズは言ってた。

ノワールさんに聞いてみたけれど、“主とのつながりが切れていませんから”。だって。

だから、次に会った時に後悔しないようにバーを守って、ちゃんと情報収集に努めるんだって。

偉いねーって言ったら、当たり前です、マスターの一番強い下僕は自分ですから、ですって。


なんというか、こう、内亜くんについても聞いてみたんだけど


「あの混じり者がいなくなるなら済々しますがそんなことは無いでしょう。無駄にしぶとい奴ですから。」


だってさ。

言い方ちょっと酷くなぁい?って言ってみたけれど、それくらいがちょうどいいんです、って譲ってもらえなかったや。


全く、人外の人たちはこうもそろって規格外なのかな。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥あ、私?


んー、私もあんまり心配してないかな。葵ちゃんはちゃんと生きてるだろうし、絶対子の長いなっがーーーーーい寿命の中のどこかでは会うでしょ。


だから、それまで物語はいったん中断。


ここから先?さぁ。きちんと回収してない情報もいっぱいあるみたいだし、その辺はちゃんとしないとね。

ん?誰に向かって言ってるかって、君たちだよ、君たち。

大丈夫。本当にすぐに帰ってくるって。


じゃあ、私は仕事に戻ろうかなぁ。最近仕事の合間に錬金術試すのが癖になっちゃったから頑張って隠蔽しないと、ね!


それじゃあまた、次の作品で!




——————————————————




あの時の俺‥‥‥‥‥いや僕?まぁどっちでもいいでしょ。猫被ってるときだけ僕っていうけどあれ結構背中のあたりが薄ら寒くなるんだよね。

うん、俺にしておこう。


あの時、俺はとある天使様方に追っかけられててね?

え?天使様に追っかけられるってなにしたのってそりゃ‥‥‥内緒☆

あーあー大丈夫、そのうち話すからさ。

で、結構まずい状態まで追い詰められたときに、これまたちっちゃい天使みたいな、自分と同じ、いや。それ以上の混ざり者に助けてもらっちゃったんだよね。

その混ざりものの生きざまがまた不器用で面白くってね、ついつい、


『契約する?』


なんて言ったら乗り気になっちゃってさ。

結局契約してみたらもう大変。

なんでだろうねぇ、外見が幼いからきっと苦労するだろうこともわかってたはずなのに、面倒なんか見ちゃってさ。

で、結局痛い思いも苦しい思いもするわさせられるわ自らしに行くわで大変だったんだよ。

止められるときは止めたけど基本的には放任した。だって、言って聞くほど頭の柔らかい子じゃなかったからね。

けれどなんでだろうね。旅をつづける度に、段々愛着沸いちゃってさ。

思わず助けちゃったり、手を貸しちゃったり、かばっちゃったり。

あぁ、最後のは知っているんだよね。


聞こえてたよ。わが契約者の啖呵。


もうほんと、あっぱれって感じ。


さてさて、最後あの後どうなったか気になるから早く話せって?


うーん、語っても良いけどまだ先かなぁ。


え?嫌がらせかって?うん。


だって俺、あくまでニャルラトホテプだもの。


人の嫌がることするのも大好きなの、納得でしょ。


あはは、俺が優しい奴だとでも思った?残念、そんなことないんだよねぇ。



‥‥‥‥あの後正直大変だったよ。

俺の傷も、勿論我が契約者サマも大変大変。

でも大丈夫。きっと誰かに聞いたんじゃない?大丈夫だ、ってさ。

ふふ、それにね、これからのお話の方がきっともっと面白いよ。

だってこれからの俺たちの旅路はそれはそれは、今までとは比べ物にならないほど長くて長くてどうしようもない旅路なんだから。


要因はたくさんあるけどね。

色んな人に出会ったり、色んな厄介ごとに巻き込まれたり。

ん?そう言えば俺の過去簡単にしか話してないって?

‥‥‥‥‥‥ん~どうしよっかなぁ。

語ってあげてもいいんだけどさ、ほら、楽しみってやつ?

あるでしょ?

そういうミステリアスな男!ってのもアリかなってね。

んじゃ、とりあえずこれで俺たちが無事‥‥‥‥‥ふふ、無事、なのが伝わったかな。

大丈夫。まーたすぐに戻ってくるさ。


え?このセリフ聞いた?


‥‥‥‥‥‥えぇ‥‥‥だぁれ?話の腰折った奴ぅ。


ま、それじゃあとりあえずまたね。次会う時にはどうなってるかなぁ。ちょっと楽しみ。


色々と謎が謎のまま終わってますが大丈夫です、二部で回収予定でいます。

一部はどうだったでしょうか?皆さんの心に残ってるといいな。

さてさて、二部の予定ですが、このまま次話投稿で進めていきます。

じゃないと訳が分からなくなっちゃいますからね、水紫が。

というわけで次回は二部一章からスタートです。

ではまた次回!

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