つかの間の夢、微かな声。
幕間であり、幕間でない、そんな言葉。
これはきっと誰かの夢で、誰のものでもない夢だ。
夢、そう。夢。
夢は現実で、現実は夢で
夢は現実ではなくて、現実でないものは夢でもなくて。
あぁ、なんと言葉にしたらよいのだろうか。
きっと残された時間はそう多くはない。
けれどまだ時間は残されているはずだ。
あまりにも無為に時間を浪費しすぎた。
けれど意味のある時間だった。
何があっただろうか。
何もなかっただろうか。
何を成しただろうか。
何も成せなかっただろうか。
遠くから声がする。
でも声は聞こえない。
不意に楽しくなった。
不意に、怒りたくなった
不意に、泣きたくなった。
不意に、笑いたくなり
結局、何もできなかった
けれど何かをできた気がする
何もできなかった気もする。
これは刹那の事
これは永遠の事
あぁ、なんて愛おしいんだろうか
なんて、憎たらしいのだろうか。
全てが矛盾し、しかしそれらは決して矛盾しない。
このまま、終わるのだろうか
これから、始まるのだろうか
そんなの分からない。
けれど分かり切っている。
時は近く、遠い
選択するべきだ。
選択しないべきでもある。
気づいているはず
けれど、気づかない。
そういうフリをしている。
なんで?
そう問うても答えはない
分からない。
分からなく、している。
あぁ、誰か来て
いいえ、誰も来ないで
簡単な四文字が出て来やしない
消える
始まる
繰り返す
繰り返せない
あぁ、あぁ。
本当は、本当のことは
きっと、ずっと前から
そう、初めから
与えられ、知らされていた
奪われ、知らされなかった。
全てを与えられ
全てを奪われ
どう、したいのだろうか
なにかしたいのか
何もしたくないのか
答えが欲しい
答えを知りたくない
欲するが故に否定し
欲しがらないのに肯定され
苦しい?
いいえ、苦しくない。
いいえ、とても苦しい。
さぁ。
夢は覚めてしまう
けれど微睡む。
長い、永い眠りの終わりを
望むのか、望まないのか
分かっているのに、分からない。
その時になったらわかるだろうか。
刹那の時間
永遠の時間
この時間に意味があるのか、ないのか
分かるのは、きっともうすぐで、
きっと、まだまだ先の事。