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[五章]彼方よりの来訪者【Ⅱ話】

二話目。残酷、あるいはグロテスクな描写があります。ご注意ください。


ここは、どこだろうか。


私は、いつも通り路地でその日ぐらしをしていたはず。


いつものように街のスラムの掃き溜めで、残飯を漁り。


いつものように市場から食料を盗み


いつものように路地の片隅で息をひそめて生きていたはず。


なのにここはなんだろう。


真っ白い、清潔な部屋。


見たこともない場所。


薄汚れた私にはとても似合わない場所。


扉も、一見無いように見える。


しかし、壁に隙間ができ、そこからフードを被った人物が出てきたことで、出入り口があることは分かった。


何をするのだろうと見ていると、ひとりが何か小粒の宝石のようなものを持って近寄ってきた。


なんだろう。


とてもあたたかそうだな、そう思った瞬間、その人物は私の口を無理やりこじ開けてその宝石を飲み込ませた。


『‥‥‥‥‥‥、?』


何も起こらない。


そのままローブの人物たちは出てきた場所から帰って行った


『あ、まって、わたしも』


帰して、そう言おうとしたその瞬間


『あ、ぁ、?』


あつい。


『あ、う、あぁぁ、っ』


あつい、あつい。


かけまわるけつえきが


おくりだすしんぞうが


ねつをうけたひふが


のうが


からだじゅうの、すべてが


もえるように、あつい


『っぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


叫んだ。


『うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


叫ぶことしかできなかった


叫ぶのどがあつい


ぽたり


ぽたり、ぽたりと汗が床に落ちてシミとなり、消えていく


熱い、熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い


肌を伝う汗に紅が混ざる。


血液が、沸騰するようにあつい


いや、沸騰しているのかもしれない


流しているのが涙でなく血だと理解した


鼻から、耳から、目から、口から。


からだじゅうの穴という穴から、自分の血が溢れる、零れる


びちゃり、と。


自らの血液の中に倒れ込む


熱い


熱いが、止まらない


どうして


なんで


どうして


どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして


終わりのない苦痛、苦悶、悲鳴、


くるしい


くるしい、くるしい、くるしい、


くるしい、くるしい、くるしい、くるしい、くるしい、くるしい、くるしい、くるしい、くるしい、くるしい、くるしい、くるしい、くるしい、くるしい、くるしい、くるしい、くるしい、くるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしい



ころして、と


そう願った瞬間


ぷつり、と


何かが切れる音がした。


その瞬間、熱いのが無くなった。


『ヴ、ぁ、‥‥‥‥‥‥‥、?』


喉が焼けて声が出ない


うめき声しか、出ない。


身体は、うごかない


痛いも、熱いも、急に無くなった。


もしかしたら、しんだのかもしれない


けれど、死んだなら何故、考えることができるのだろう


何故、何故、何故、何故、


答えはない。


応える声も、ない。


何が起きたのだろう


何があったのだろう


わからない


わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない


わからない、けれど


痛いのは、もうない


苦しいのも、もうない


なんだろう


すごく、つかれた。


昨日までのあの暮らしは、どこへいったんだろう


何が起きたのか分からないまま、私は意識を閉ざした。



一話しか投降しないつもりが気が付いたらタイピングしていました‥‥‥‥病み上がりなので無理しないように()がんばります。

いつも見てくださる皆様に感謝を。明日体調が許せばそろそろ投稿ペース戻そうと思います。(獅噛には早すぎるといわれるのですが‥‥‥‥)

ちなみにこの異形だらけのTRPG世界のただ中で。の略称を募集してみようかなと思います。

水紫は作品、としか言ってないので呼び名があったらうれしいなぁとか。

ちなみにこの作品ですが、結構な長編になる予定です。

作品自体が超長編になる予定にもかかわらず、この作品は“とある物語”の前日譚なのです。

なのでこの作品の投稿が済んだらそちらの物語に続きます。

あ、それからシリアージョファミリーの話なのですが、この作品がある程度落ち着いてきたら別で同時に進行しつつ投稿していこうと思います。なんもまだ描かれてませんもんね、シリアージョファミリー。

そちらはお嬢が主人公でやっていこうと思います。

もし楽しみにしてくださる方がいたら幸いです。

まだまだ始まったばかりの作品ですし、つたない文章と誤字脱字もひどいですが、愛される作品目指して頑張りますので気が向いたら評価や感想等いただけると大変励みになります。

では、今日は長くなってしまいましたがこの辺で。

また次回。

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