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[三部七章]吐露


『あれ、』


ふと気が付くと僕は椅子に座ったまま眠っていたみたいだった。

目の前にはイラつく内亜の顔。ニコニコ顔が余計に腹が立つ。


「やぁやぁ」


このにやけた顔の奴に心の内を除かれたのだと考えると更にイライラが募る、が。それは口にできない自分が望んだことだ。何も言えない。


『やあやあじゃないけど。』


むすっとして言い返せば、肩をすくめる内亜。


『ま、幽鬼から聞いてたのと大差ないなって感想。何でお前そんなこと気にしてんの?』


そんなこと、そう言われてカッとなる


『そんな事!?そんな事って何さ!お前とは違うんだよ!』


「何が違うんだ?」


『生い立ちとかが!』


「なら仮に葵と僕がキミと同じ種族だったとしよう。そして葵はキミと同じ生い立ち。それでも君は葵を好きになるのかい?」


『なに、同じことがあったの!?』


そう言って内亜の襟首を掴む。


「同じで済めばよかったけどね。葵は話に聞くところによるとあいつは感情が完全に無になるまで玩具として拷問され続けた。何も知らない創られた少女にな。」


———————————、一瞬何を言えばいいか分からなくなった。けれどすぐに拷問したという存在に対して怒りが湧いてくる。


『許せないんだけど!?誰だよその拷問した奴!!』


内亜の表情がすっと消え、胸倉を掴んでいた手を離される。


「天上の神々。だから葵は神が嫌いだ。あいつの姉の未希も、その姉?も同じだ。あいつらは元々神々に弄ばれて拷問され続けるだけの玩具、人形。」


『最、悪じゃん‥‥‥‥‥‥』












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