[三部四章]アカイム街の裏の顔②
左手薬指飾り切りして文字が打ちづらいです‥‥‥‥‥‥‥
ぶっきらぼう、は余計だと思う。そう思って今の思考を反芻する。
今までの私だったらぶっきらぼうだなんて言われたくらいで気分を害するような事なんか無かったはずだ。
(私も、少しは変わってきてる。のかもしれない。それが良いことなのか悪いことなのかは分からないけれど。)
「そういえば、ずっと気になってたんですけど、この少女は何者なんすか?」
いつの間にか起きてきたらしい風月が眠たげに眼をこすりながら起きてきた。いや。初めから起きていたんだろう。ここに他人が来るなんて聞いてないはずだし。
いくら眠りの深い彼でも、異端者が来たら気が付くのだろう。だってそれは、彼の何より大切な睡眠を妨害するものなのかもしれないのだから。
「おぉ風月。起きたか。こいつは葵。天音 葵。この異形課のトップだ。」
「???どゆことっすか?」
風月の反応を見て少し考える。何が一番分かりやすくて良いだろうか。そう思いつつ彼のきた方角を見て思いついた。
『風月。あの布団とかを手配してるのは私の裁量って言ったら分かりやすいかな。』
ガバッ!!!!!!!
「か、神‥‥‥‥‥?」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ま、まぁ彼からしたらそうなるのかもしれない。けれど、知っていたとはいえここまで睡眠に執着するとは‥‥‥‥‥
『あ、そうだ。私が開発した睡眠補助用具、いる?』
「よっしっああああああああああああああああああああああああああ!」
耳が痛くなった。
風月は私から睡眠用具を受け取ると、嬉しそうに跪いてきた。ちょっとびっくりする。