[二部九章]痕跡
合流したので会議を始めまぁす!
と言った感じで流れるように会議が始まってますが特に気にしないでください。描写すべきところもなかったのでかるぅく飛ばしました。‥‥‥‥‥幕間(?)もありましたしね。
『さてと、それじゃあ会議を始めましょうか。』
私は、集まったメンバーを見て両の手を腰に当てて宣言をした。
ここは寿家のリビング。とはいえ、何かめちゃくちゃ広いから会議室にでもなりそう。
そんな中で集まったみんなには腰かけてもらって、私はホワイトボードの前に立つ。司会兼書記って感じ?
「未希、お前が司会するのはいいが小さくてボードに手が届かないだろう。俺が書く。」
そう言って要君が席を立とうとするけれど、断固として拒否をする。
『ダメ。ぜーったいダメ。これくらい届かなくっても魔術で何とかなるもんね。‥‥‥‥さてと、文人君が旗印になって集めてくれたメンバー、紹介よろしく~』
そう言うと、文人君がちょっと緊張した面持ちで立ち上がる。
「えっと‥‥‥‥まず僕自身から。寿 文人。もともと人間だと思ってたけど、そうじゃないみたい‥‥‥血筋に関係があるみたいだってことと、自分自身にえっと、ヨーグルトソースみたいな名前の」
「ヨグソトースね、その辺の神話生物の名前は僕が言うから平気だよー、文人」
「なんか嫌だから却下。
そのヨグソトースの力を持ってるらしくって、使い方は練習中。で、今鬱陶しいこと言った目障りな奴は内亜。多分この意見は一致すると思う。」
そう文人君が言うと、私と葵ちゃんそっくりのティナちゃん以外がそろって首を縦に振る。
「なんで?!」
「日頃の行いですね、駄犬。」
「で、今尤もなことを言ったのはノワールさん。悪魔の王で、葵の従者の一人。」
すると、軽く席を立って華麗にお辞儀をするノワールくん。‥‥‥‥うーん、従者としての年季は断然内亜くんの方が上なのは分かるんだけど、こう、空気感的にはやっぱりノワールくんの方が向いているように見えるんだよねぇ。
「それから、鬱陶しい奴の隣にいる、葵そっくりの子は‥‥‥ティナ、だっけ?」
そう言われて、慌ててお辞儀をしようとして机に頭をぶつけて額を抑えるティナちゃん。可愛い。
「は、はい。葵がピンチだって聞いて、ちょっと道中出会った内亜さんに協力してもらってやってきました、よろしくお願いします!」
うーん。葵ちゃんが素直で感情表現豊かだったらこんな感じだったのかなって思うとちょっと惜しい気もする。‥‥‥‥まぁ、葵ちゃんは葵ちゃんで、ティナちゃんはティナちゃん。そうしたのはほかでもない葵ちゃん自身のやったことだもんね。
「で、えーと。この街一番の病院の院長をしている僕の従兄、要兄と、」
「恋人の未希だ。」
『要君!?!!?』
「違うのか?」
ちょっと待ってほしい。さらっと言われたけど承諾した覚えは無いし、承諾したとしてもこんなところでそんなこと言わないでほしい。
『はいはーい!ちょっと訂正!鈹死路病院で医者をしてます!葵ちゃんの姉の未希だよ!でね!今日はみんなに報告があって集まってもらったんだよね!!!!!』
「えっと‥‥‥‥はい。じゃあ、後はお願いします‥‥‥‥‥?」
ちょっと小首をかしげながら席に着く文人君。絶対誤解された。ぜぇぇったい誤解された!いや、誤解じゃないかもしれないけど、うぅぅ‥‥‥‥‥
『んんっ、まず、今の葵ちゃんの状態。傷自体は自己治癒能力の高さ、それから私の治癒力で何とかして塞がっている状態だけど、無理は禁物。目が覚めても暫く外出は無し。これは医者としての宣告なので葵ちゃんには守ってもらわないといけないんだよね。』
正直、いつ傷口が開いてもおかしくない状態なのだ。だからこそ私は暫く病院の方の仕事を休むことを要君には伝えてある。
ま、当の要君も暫く休暇取ってもらわないといけないんだけどね。
『で、現状の戦力、そして事情を知っておかないといけない人員としてここに集められたみんなに一つ、悪い情報があります。‥‥‥‥‥‥正直あんまり言いたくなかったんだけどね。葵ちゃんに、今魔力の痕跡がくっつけられてます。人間的に言うGPSだね。寿邸がなんでかこう、すんごい結界に守られてるから襲撃はまずないと思ってもらって良いけど、周囲の人間達はよくよく警戒して、なるべく街を出歩かないように。』
「結界は、多分父さんだと思う‥‥‥‥けど、それじゃあ八代先生は?」
文人君に問われて、葵ちゃんがスカウトしたという元異形殺しの彼女の事を思いうかべる。
『彼女は大丈夫。自己防衛手段には長けているし、ちゃんと私の方からエルダーサイン入りのペンダントは渡したからね。でも問題は、葵ちゃん自身の中につけられた魔力の痕跡。これを取り除かないことには、根本の解決には至らない。』
「ちょっと待ってください。葵は今絶対安静なんじゃ、」
そうティナちゃんが焦ったように声を上げる。
勿論、その点を加味した上での私の発言である。
『そう。絶対安静。だけど、“それ”がくっついている限り、葵ちゃんはいつ襲われるか分からない状態。‥‥‥‥‥文人君、言いたいことは分かるけど、了承してくれるかな、今葵ちゃんの事を任せているのは、文人君にだからね。‥‥‥‥内亜くんはもう心決めてるみたいだし。』
そう言いつつ内亜くんの方を見ると、ついっと視線を逸らされる。
こらこら。
「だって葵が地雷原みたいになってて、他の皆が危険に晒されてる、そんな状況をよしとする葵じゃないのはよーくわかってるからね。」
まぁ、流石何年も一緒にいるだけあるか。
問題は、黙り込んだ彼の方。
次までで一話分みたいなところあります。
最近2000文字超えたらどう途切れさせようか迷う様になりました。けど止めないと止まらなくなっちゃうのでそこは戒めとして‥‥‥‥‥




