はやすぎるボウリング場
こんなところに、ボウリング場なんてあったっけ。
先週の金曜日の仕事帰りには、何も無かったはずだが。
確実に営業していて、それなりに賑わっている。
広い広い空き地だったことは記憶していた。
でも、全然そんな素振り見せてなかったから。
このボウリング場の経営者は、サプライズ好きかもしれない。
月金勤務のサラリーマンをターゲットにしたドッキリかもしれない。
金曜日、サラリーマンたちが寝静まる頃。
大勢があつまって作業を始める。
そして、土日で計算し尽くされた無駄のない建築を施す。
絶対にそれだ。
それしかない。
気になったので、友達に聞いてみた。
すると、だいぶ前から工事はしていたのだという。
ずっと前まで記憶を辿ってみる。
ここを通るのは酔っているときが多い、とはいえ見たら覚えているはずだ。
もしかしたら、一ヶ月くらいずっと寝てしまっていたってことか?
確かに、家ではボウリングの球よりもゴロゴロしてはいるけど。