幼少期
活発な子供だった。そして手のかかる子供だった。
いや、それでもまだ普通の子供だった。
花の蜜を空い、運動場を駆け回った幼稚園時代。
ただ、先生に対して少し斜に構えていた。
卒園を間近に迎えた頃
「あ~もう先生に会わなくて済む」
と言い激しく怒られていた。
まぁ、これくらいなら可愛いものだと今は思う。
そんなやんちゃ小僧も当然小学校へ入学することになる。
ただ遊んでいればいい幼稚園とは違い
勉強をするための小学校へ。
そして
教師という生き物が生息する小学校へ。
これまでの遊ぶことが目的だった幼稚園での生活とは違い
学校では「勉強」という目的が新たに追加された。
一年生、二年生、三年生…
自分にとって「勉強」は遊びとさほど変わらなかった
。
四年生、五年生…
まだ勉強に苦労はしなかったので、優先順位は「遊び」だった。
今思えば、家庭で姉たちからいじめられ、父が嫌いだった自分は「学校」に居場所を求めていたのかもしれない。
学校での生活は夢のように楽しかった。
勉強だって簡単だった。
授業が「わからない」という感覚もまるでなかった。
大人になった今でも、知能は一般より優れていると自負している。
話が戻るが、小学校は自分にとって
嫌いな家族がいない(上の学年に姉はいたが)パラダイスのようなところだった。
友達もたくさんいた。
しかし、そのパラダイスにも「敵」がいた。
それが、大人になった今でも憎みきっても足りないくらい憎い「教師」という生き物だ。
決していい子だったとは言えない。
いやむしろ問題児の部類だっただろう。
それでも仲間たちと上手くやっていた。