仲間の勧誘
第九十九話です。
楽しんでいってください。
宿に戻った俺は、ダンジョンから出る前に他の二人と約束した探索の人数を増やすために、他のパーティーに同行してもらえるように頼みにいった。
「なぁ、ちょっといいか?」
「ん?なんだ?どうかしたのか?」
「あぁ。今回潜ったときにパーティーメンバーにもうちょっと人数を増やして欲しいって言われてな。合同で出来ないかな?って思ったんだよ。」
「そうだったのか。……ちなみにそっちの人数って何人?それ次第で返答を変えるよ。」
「あ~俺含めて三人だな。」
「三人か~よし、いいぞ。こっちも三人だからそこまで大人数にならなくてそんでもって少なすぎない。いい塩梅の人数だな。まぁ能力は期待しないでくれ。」
「わかった。サンキューな!!」
こんな感じで協力を取り付けた俺はすぐ自室に戻ってタオルと水を使って体を拭く。風呂なんてものはここにはないから、これくらいしか出来ないのがちょっと嫌な気分だ。
「はぁ、早く王城に帰って風呂に入りたいな。今が冬だったら凍えてるよ。」
まぁ、そんなことを考えたってそうすぐには帰ることが出来ないのでダンジョンを攻略していくことに専念しよう。幸いパーティーメンバーも倍になったから、次回からは、もうちょっと早く進むことができそうだ。
滝に創ってもらった魔方陣もだいぶ練度があがってきたので戦闘でも活躍できるようになっている。それを創った滝の痕跡を探すのも今回の俺の課題だな。
王城に帰るまでになにかは見つけたいものだ。ダンジョンは一階層までしか攻略できていないやつがなに言ってるんだって話だがな。
滝は今なにをやってるのかな。どこかで野垂れ死んでないといいけど……。死んでないことが最善だが………。魔物に喰われてなければ死体でもかまわない。
ま、明日に備えてご飯食べて、睡眠をとって明日も頑張るとしよう。
 




