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ミノタウロス

第八一話です。

楽しんでいってください。

感覚強化の魔法陣全てを完成させることができた俺は、また迷宮へと赴くことにした。最後に見たあの一風変わった部屋にいた金色のミノタウロスに効くような魔法を創ろうとして恐怖を覚えたんだっけか。


まぁ、創った魔法を使って倒すことができるだろうから本気とまではいかないまでも油断はしないようにしておきたい。


 そんなことを考えながら迷宮のある階下まで『転移』で行ってから、例の部屋へと警戒しながら進んでいく。前回からかなり時間が空いているせいか、進む部屋ごとに魔物が再出現していた。だが、そのどれもを一発の魔法で終わらせて進んでいるのであまり進んでいる感はない。


 そんな感じで何十部屋も進んでいくと、ようやく例の部屋へとたどり着く。


 そこにいたミノタウロスは前回来た時と一緒の立ち位置、姿勢でこちらに背を向けてたたずんでいた。一応、前回と同じ轍を踏まないように気を付けながら創った魔法陣を五つ全て取り出し、魔力を高めていく。


 溜まり切ったなと思った時点で魔法を放射する。五色の魔法が様々な地形変化を巻き起こし、騒音をまき散らしながら金色のミノタウロスへとまっすぐに飛んでいく。


 あまりの騒音にミノタウロスも気づいたのか振り返ったような気配がした。が、この魔法は広範囲に影響を及ぼすもので、そうやすやすとよけることはできないだろう。これであのミノタウロスは倒すことができるだろう。


 と、魔法の行く末を見ていたら何やらミノタウロスがものすごい速度で動き始めた。どうやらこの波状攻撃をよけようとしているらしかったが、一応ちょっとした追尾機能も魔法に盛り込んであるのでよけることは難しいだろう。


 難しいとは思うのだが、警戒は解かないように観察を続ける。でも、高速で飛んでいく魔法を避けようとしているミノタウロスは避けられるのだろうかと少し期待してしまう。だが、追尾機能がついている魔法を避けられるわけがなく、あと少しで避けられるといったところで魔法が追い付いてしまい、ミノタウロスは灰すらも残さず消し飛んでしまった。


「ああ、消し飛んだか。よけられるか期待したんだけどな……。ま、いっか。これで先に進むことができる。さて、この先はどうなってるのかな?」


 ミノタウロスを倒した俺はこの先がどのようになっているのかに興味がいってしまった。なので、さっさと進んで奥にあった大きな扉の前にやってきた俺は


「さーて、こっから先はどうなってんのかな?階段とかあったら最高だけど……。」


なんて呟きながら扉に触れた。


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