書斎で調べました
第七話です。
楽しんで行ってください。
そして案内されて僕に割り当てられた部屋についた。
「すいません。この建物の書斎ってどこにありますか?」
「案内出来るけど部屋の場所は覚えた?」
「はい。覚えました。」
「じゃいこうか。」
「はい。おねがいします。」
今度は書斎まで案内してもらうことになった。(すいません忙しいのに)
すごく入り組んだ通路をしばらくついて行くとようやく書斎に着いた。
「忙しいのにありがとうございます。」
「いや神の選抜者にはこれ以上の事をしなくちゃ神に示しがつかないからね。他に案内してほしいところとかある?」
「あはは、そんなによくしてもらわなくて大丈夫ですよ。他は食堂とかなのでみんなと一緒の時にお願いします。」
「わかった。何か用などがあったら訓練場に来てね。」
そういって後ろを向いて歩き出したので僕はあわてて
「ありがとうございました。」
とお辞儀しながらお礼を言った。
(さて本あさりをするか)
そう考えながら書斎の中に入った。
(まずこの世界の地理について調べなくちゃな~)
それからしばらくたって調べてわかったことがある。この世界は本当に大陸だけで海に出た者は帰ってこず海の向こうは未だに未開の地らしい。
そして人族領には大小様々な村や町があるのに対し魔人族領は一つの国家で成り立っていて、獣人族領は樹海に覆われているので住んでいるところはわからないらしい。
それからこのマルカには至る所に『迷宮』という物があるらしい。いつか行ってみたいものだ。(まぁ強くなってからだが)
地理に関してはこれくらいでいいだろう。と思い地理に関しての本は戻して次にこの世界の魔法について予習しておくことにした。
この世界の魔方陣はどこにでも描いていいのだが消費しやすいものと消費しない物がある。前者が紙などの柔らかいものに描いたときで、後者は石や鎧などの固く頑丈なものに描いた時である……らしい。ここまでは見てみないとわからないので、らしいにした。
それにしても僕の全魔法行使可能というのはそれほどにすごい物なのか全然わからない。
よし、それについて書いてある本を探してみるか。そう思い探し出すが(どこにあるかわからねぇ)騎士の人に聞くのもなぁと思って時計を見てみると
(やべぇ、あの人に言われてた時間までもうちょっとしかない。急がなきゃ)
急いで本を片付けて急いで訓練場まで走る僕だった。